香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

星間商事株式会社社史編纂室

2014-03-21 19:25:56 | 本のこと
三浦しをんさんの
『星間商事株式会社社史編纂室』


 川田幸代29歳は社史編纂室勤務。
 姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、
 ダイナマイトボディの後輩みっこちゃん、
 「ヤリチン先輩」矢田がそのメンバー。
 ゆるゆるの職場でそれなりに働き、
 幸代は仲間と趣味(同人誌製作・販売)に没頭するはずだった。
 しかし、彼らは社の秘密に気づいてしまった。
 仕事が風雲急を告げる一方、友情も恋愛も五里霧中に。
 決断の時が迫る。


三浦しをんさんのお仕事小説は面白いです
『舟を編む』はもちろん
『神去なあなあ日常』は続きも楽しみ
今回の星間商事は、少し突飛な出来事もあり
漫画のようなところもあるのだけれど
仕事や物事に対する姿勢のスッキリさと
根が真面目というかやさしいというか
そういう部分が読んでいて気持ちがいいのです
 大人になるって、
  さびしさに鈍感になることなのかもしれないな
 自分の足が踏みしめる大地を、
  荒野に変えるか否かは、
  いつだって本人の意思にかかっている。
 心配すると、腹が立ってくるもの

ふざけたり、あまりにおたくで笑ったりの中に
ああそうだなぁと思う言葉が散りばめられている
一気に読める楽しい小説でした

  

春分の日だというのに
一気に冬将軍が戻ってきたというと大げさですが
結構な雪がまた積もりました
少し、すこ~しですけど、凹みます