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甲波宿禰神社 ①箱島

2017-02-08 | 日記

先日のサイクリングでは、吾妻川沿い(県道35号)を通るたび気になっていた神社を訪ねてみました

甲波宿禰神社(かわすくねじんじゃ)という、同じ名前の神社が二つ

どちらも川の右岸(4kmほど離れた場所)にあるようなのです

 

この日は吾妻方面から走っており 先に、左手の箱島のホタル保護地の近くにある

①東吾妻町箱島の甲波宿祢神社(かわすくねじんじゃ)へ  

   

鳥居脇の大きなケヤキが目を惹きます

 

明治の神祇官布告までは「正一位宿禰大明神」という名称

この鳥居と社殿は享保19(1734)年のものだそうです 

 

拝殿と  社殿  

 

雄々しい狛犬様                                      阿形は玉咥え

 

境内由緒書によると

「宝亀2(771)年、延喜式上野の十二社のひとつである川島の甲波宿禰神社が創建されたが

本社はそれより後、延暦4(785)年、小野金善(早良親王謀反に組したためこの地に流された者)により、

川島鎮座の甲波宿禰神社から勧請した

中世になっては白井城主長尾氏の崇敬が厚く、長尾景春が神宝として太刀一振りを献上し、

社殿の修築をしたといわれる」

拝殿の端柱の獅子12頭、屋根の鶴に、鴨居の龍の彫刻

木鼻の唐獅子はケヤキの木目を生かした優れもの どれも貴重な文化財であると書かれていました

      

 

側障子の彫刻は一枚ケヤキに彫刻を施したものだそうです

(ガラス反射m(__)m)

服装からして中国の故事かなにかに由来したもの?でしょうか出典不明 不勉強ですみません

 

 

扁額には故小寺知事のお名前もあり  どんなゆかりがあったのかしらと調べてみたら

知事在任時の1996年に群馬県の人口が200万人に達したのを記念して、

群馬県出身の映画監督小栗康平氏に映画作成を依頼したのだそうです

この神社はその映画『眠る男』のロケ地の一つとなっており、能舞台のシーンが撮影されたそうです

 

 

樹齢700年と伝わる大ケヤキ  幹囲 5.3m

他にも大ケヤキが5本残っています 鎌倉末期くらいとすると果てしない年月であるよ

 

 

 

本殿の裏には 苔むす石祠が敷地を囲うように20社以上 

古くから地元の氏神として大事にされてきたのでしょう

 

 

ご祭神は、速秋津比古命(はやあきつひこのみこと)と速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)の男女神

『古事記』によると、大綿津見神(おおわたつみのかみ=海の神)の次に生まれた2柱で

それぞれ河と海とを分担して、水に関する神を生む

☆ご利益は、河川の交通安全、開運の守護、漁業繁栄

 古代の港は河口にあり、川に穢れを流すことから、祓除の神でもある

 

甲波=川に音が通じていますね

この後は同じご祭神を祀る川島鎮座(渋川市川島)の甲波宿禰神社に向かいました

☆つづく

 

(おまけ1)

*甲波宿祢神社と甲波宿禰神社の漢字表記について

①箱島のほうは両方の表記がありました

 石造りの彫り物は旧字の「宿禰」、比較的新しい案内板や由緒書には「宿祢」とあり、

 昭文社道路地図の表記は甲波宿祢神社となっています

②川島の方は、わたしの見た範囲では「甲波宿禰神社」で統一されていました

 地図にも同じく甲波宿禰神社とあり

差別化を図り、あえて①は新字体に変えているのか

それとも単に自治体の好みなのか…(笑)

 ☆ちなみに読みは延喜式では甲波宿禰神社(かばすくねじんじゃ)となっています

どうでもよい話なのですが…少々気になったので記ス…

 

 

(おまけ2)

もうひとつ、気になるもの

 

おなじく吾妻川沿い こちらは左岸の景色ですが

正面に見える岩山は十数年前はてっぺんが視界に入らないくらい高かったようにおもいます

 横からみるとこんな感じ   砕石山の宿命、とはいえ痛々しい…

この石のゆくえも気になるところです    

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (和三郎)
2017-02-08 05:49:07
>木鼻の唐獅子はケヤキの木目を生かした優れもの

 硬い欅を、よくぞこれほどに細工できるものだと驚く
 現在は電動工具があるから、ある程度時間が短縮できるだろうが
 とてつもない時間を要したはずだ
返信する
和三郎さま (chika)
2017-02-08 07:51:31
彫り物も建築も、見れば見るほど緻密で、作り手の魂みたいなものをかんじます。
永い歳月に想いをめぐらせつつ、
木や石の素材、匠の腕、時代時代の資財と技が詰まった遺産、
それらを肉眼で見られるのは、どんな美術館に行くより楽しいとおもうのです~
コメントありがとうございます♪
返信する
甲波宿禰神社 (とみー)
2017-02-08 17:09:23
勉強させられました。甲波宿禰神社のスクネは多くの他人が読めると思いますが
甲波をカワと読める人は少ないと思います。神社名は同じ名前が多くありますので
検索してみたら宿禰神社はあちこちにありますが、甲波宿禰神社は、群馬渋川市の
川島と箱島の2か所しかありませんので、史学者と興味ある人しか読めませんよね。
古い神社にしては前知事の寄贈の扁額が真ん中に置かれるのがとても惜しいです。
良い神社を紹介頂きありがとうございました。
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とみーさま (chika)
2017-02-08 22:05:26
甲波宿禰神社、街道に「甲波宿禰神社⇒」という案内が出ており、その字面につられて行ってみたくなったのです。
今回は訪れていないのですが、実はこの2社のほかにも系列の神社が渋川市にあと2つあり、
行幸田という場所にも、甲波宿禰神社があるようです。
(ということが家に帰ってから判明しました~)
残りの2つはまた改めまして紹介したいとおもいます。

神社のことは自分には不明も多く、ただ興味があることだけを見て、
自分の主観で書き留めているものです、
ゆきとどかない点はおゆるしをねがいますm(__)m
お付き合い下さり、コメントありがとうございます♪
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