梶井基次郎は高等遊民です

梶井基次郎は高等遊民です。
作家。東大中退、３２歳で肺結核のため死去。代表作は「檸檬」
梶井の父は安田財閥の幹部社員で大変な高給取りです。裕福な家に生まれた梶井は、旧制三高、東大と進学します。しかし、三高時代に肺結核を罹患してしまいます。
以降、梶井の生活には日本各地での転地療養が死ぬまで就いて回るようになりました。学業、交友、創作は、転地療養の合間を縫って行われています。当然諸々の費用はすべて実家持ちです。
２８歳で東大を退学し、作家活動を本格化させますが、文名が高まるのは死後のことです。
梶井基次郎は、結核という宿痾のせいで高等遊民としての生涯を送らざるを得なかったのです。

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