浅田次郎著「蒼穹の昴」を読了しました!以前からタイトルだけは聞いたことがあって、気にはなっていたんですけどね。中国ものということで、なんだか難しそう・・・という思い込みもあって、なんとなく手を出せずにいたんです。
それが先日、たまたまNHKのドラマでやっていたのをちらっと見てしまい、それがなかなか面白そうだったので、興味が湧いてきたのでした。
でも、その時点で、物語がかなり進んでいたようだったので、小説の方を頑張って読んでみることにしました。
読んでみると、登場人物が多いし、中国人の名前も難しい。しかも振ってある振り仮名が、中国読みになっているので、これまた読みづらい~(汗)。という感じで、最初はちょっと取っつき難かったのは事実です。
でも、読み進んでいくと、ストーリーに夢中になり、あまり気にならなくなってきました。
ストーリーは、貧しさのあまり宦官になって、やがて西太后の傍付きとなった李春雲と、その同郷出身で科挙で状元となり、やがて変法派として西太后と敵対することになる梁文秀を中心に描かれています。二人の辿る数奇な運命に、ハラハラドキドキしながら読み進めていく感じで、序盤はすごく面白かったです。
ただ、中盤になると、この二人以外にも、多くの登場人物が登場し、それぞれの目線で語られるので、ストーリーが散漫になってしまった印象がしました。
私としては、あくまでも春雲と文秀を中心に、清朝末期の混乱を詳しく描いていくものだと思っていたので、ちょっと肩すかしの部分もあったかな。
そうそう、この物語の中では、科挙の話がものすごく詳しく描かれていて、読み応えありました。科挙って色んな作品でも出てきますが、ここまで壮絶なものだと思っていなかったのでビックリ!科挙の試験を受ける資格ができただけでも、地方の方では大事件になるのに、状元(科挙で1位)になんてなった日には、宰相の座は約束されたようなものだそうです。
だからこそ、不正が絶対に働けないように、幾重にも防護さくが張り巡らされているあたり、すごいなと思いました。やっぱり試験というのは公平でなくては意味がありませんからね。
もう1つ、日本にはなかったのが、宦官という制度。これも、かなり壮絶なものがあったようですね・・・。宦官になるというのは、貧しいものが唯一出世する手段だったとか。だからこそ、貧しい農村出身のものがなることが多いけど、その手術はかなり危険で、命を落とすものも少なくなかったらしいです。その描写がまた凄くてね。読んでいて、ちょっと気持ち悪くなってしまった程です(汗)。
このストーリーは、続編が出ているそうです。春雲や文秀、西太后と光緒帝のその後も結局どうなったのか気になりますので、そちらもまた読んでみようかな。
それが先日、たまたまNHKのドラマでやっていたのをちらっと見てしまい、それがなかなか面白そうだったので、興味が湧いてきたのでした。
でも、その時点で、物語がかなり進んでいたようだったので、小説の方を頑張って読んでみることにしました。
読んでみると、登場人物が多いし、中国人の名前も難しい。しかも振ってある振り仮名が、中国読みになっているので、これまた読みづらい~(汗)。という感じで、最初はちょっと取っつき難かったのは事実です。
でも、読み進んでいくと、ストーリーに夢中になり、あまり気にならなくなってきました。
ストーリーは、貧しさのあまり宦官になって、やがて西太后の傍付きとなった李春雲と、その同郷出身で科挙で状元となり、やがて変法派として西太后と敵対することになる梁文秀を中心に描かれています。二人の辿る数奇な運命に、ハラハラドキドキしながら読み進めていく感じで、序盤はすごく面白かったです。
ただ、中盤になると、この二人以外にも、多くの登場人物が登場し、それぞれの目線で語られるので、ストーリーが散漫になってしまった印象がしました。
私としては、あくまでも春雲と文秀を中心に、清朝末期の混乱を詳しく描いていくものだと思っていたので、ちょっと肩すかしの部分もあったかな。
そうそう、この物語の中では、科挙の話がものすごく詳しく描かれていて、読み応えありました。科挙って色んな作品でも出てきますが、ここまで壮絶なものだと思っていなかったのでビックリ!科挙の試験を受ける資格ができただけでも、地方の方では大事件になるのに、状元(科挙で1位)になんてなった日には、宰相の座は約束されたようなものだそうです。
だからこそ、不正が絶対に働けないように、幾重にも防護さくが張り巡らされているあたり、すごいなと思いました。やっぱり試験というのは公平でなくては意味がありませんからね。
もう1つ、日本にはなかったのが、宦官という制度。これも、かなり壮絶なものがあったようですね・・・。宦官になるというのは、貧しいものが唯一出世する手段だったとか。だからこそ、貧しい農村出身のものがなることが多いけど、その手術はかなり危険で、命を落とすものも少なくなかったらしいです。その描写がまた凄くてね。読んでいて、ちょっと気持ち悪くなってしまった程です(汗)。
このストーリーは、続編が出ているそうです。春雲や文秀、西太后と光緒帝のその後も結局どうなったのか気になりますので、そちらもまた読んでみようかな。