Yuhiの読書日記+α

TB、コメント大歓迎です♪
但し、記事内容と関係ないものは削除させて頂く場合もありますので、
ご了承下さいませ。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

つわものの賦

2006年07月23日 00時32分02秒 | 小説
永井路子作「つわものの賦」

 源義経の名前などはよく知っていても、源平~鎌倉時代はあまり知らないという方は多いと思います。
戦国時代や古代史にくらべてかなり人気がなく、マイナーな時代ですもんね。
それで、今回は武家の社会の成り立ち~北条氏による執権政治にいたるまでをとてもわかりやすく紹介している本(小説ではないんですけどね)を御紹介したいと思います。

 永井路子さんは古代・平安に続き、鎌倉時代の本もたくさん書かれています。
本書では、それまでの貴族社会から中世へと転換するポイントをとても分かりやすく説明されています。
また、以前にこの日記でも書かせて頂いた「炎環」もそうですが、腹黒いイメージでしか描かれてこなかった源頼朝や北条一族について、とても説得力のある説を展開されています。

 特に、源実朝が甥である公暁に暗殺される経緯は秀逸で、それまで公暁は北条氏のさしがねで暗殺したと考えられていたのを一気に覆す説を唱えられています。
歴史の時間に学んだことよりも、こっちの方がよっぽど説得力があると思いました。

 もちろん、義経VS頼朝の対立についても詳しく触れてあります。
単純な兄弟間の対立ではなく、それぞれを取りまく環境や時代背景なども考慮され書かれているので、単なる悲劇で片付けられない深い意義のある事だったんだなーとナットクしました。
子供の頃に読んだ、美化された義経像とは全然違うのですが、それがまた面白く、歴史好きにはたまりません。

 これまで中世は苦手だと思われていた方、大河ドラマ等でこの時代に興味を持たれた方にお薦めしたい1冊です。 



コメント   この記事についてブログを書く
« ポーの一族 | トップ | 交渉人 真下正義 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事