Yuhiの読書日記+α

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ジャッカルの日

2007年08月09日 00時32分12秒 | 映画(さ行)
 シャルル・ド・ゴールフランス大統領暗殺を請け負った1匹狼の殺し屋ジャッカルを、これを阻止せよとフランス警察の全権を委任された警視ルベルの戦いを描いたフレデリック・フォーサイスのベストセラー小説「ジャッカルの日」の映画化。

 1962年8月26日ペティ・クラマール郊外で、エリゼ宮殿からパリ近くの空港へ向かうドゴール大統領を乗せた車が、待ち伏せていた軽機銃で武装した1隊の襲撃をうけた。奇跡的に大統領は無事だった。すでに大統領暗殺は6回も計画されており、首謀者ジャン・マリエ・タリー中佐が銃殺刑に処せられた。全てが、アルジェリアからのフランス撤退政策をとったドゴールに反対する秘密組織0ASの仕業だったが、1963年に入ると政府側のしめつけが激しくなりOASは動きが取れなくなった。国外に難をさけたOASの指導者ロダン大佐(エリック・ポーター)は最後の残された手段として、外国人でしかも当局には顔も名前も知られていない殺し屋を雇う事にした。
3カ月後、その条件にぴったりの男を見つけだした。その男の暗号名はジャッカル(エドワード・フォックス)といった。契約金は50万ドル。その金を用意するためにOASはフランス各地で銀行強盗を決行した。しかしその突然のテロ行為はフランス当局を警戒させるもととなった。やがてロダン大佐の護衛の1人ウォレンスキー(ジャン・マルタン)がフランス側につかまり、拷問にかけられた。彼はしゃべらずに死んだがその断片的な言葉からフランス警察が動きだした・・・。

なんだか聞いたことのあるタイトルだと思ったら、ブルース・ウィリスとリチャード・ギアが出演した「ジャッカル」という映画は、この映画のリメイクを想定して作られたものらしいです。ただ、原作者がその映画への協力を拒否したため、違った内容の話になったようなのですが・・・。

この映画の面白さは、ジャッカルとそれを追うフランス警察と情報部の追跡戦だと思います。OASの幹部を拷問にかけたり、情報を漏らしていた政府高官を追い詰めて自殺を強要させたりと、かなり強引にジャッカルについて突き詰めていく様子が描かれていて、ハラハラ・ドキドキさせられます。

昔のスパイ物が好きな方にはオススメの1本ではないでしょうか。今時のハリウッド映画に比べると、かなり地味な展開ですが、地味は地味なりにヒヤヒヤさせられます。