日々遊行

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東京駅 100年の時を越えて

2012-11-23 | 近代建築

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威風堂々とした東京駅(中央部)

日本の玄関として1914年(大正3年)に誕生してから約100年の月日を経て
今年の10月1日、東京駅丸の内駅舎が当時の姿に復原された。





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設計は建築界の第一人者
「辰野金吾氏」

開業当時、ルネッサンス様式の東京駅は威容と重厚さにあふれ
日本の玄関にふさわしい豪壮な姿だったという。

その誕生から人々を迎え、送ってきた東京駅だが
1945年の太平洋戦争では米軍の空襲を受けて炎上。
ドーム屋根と3階部分が消失した。
その後の復興工事で3階以上はなくなり窓などが修復された。

古い写真を見ると、まだまわりには大きな建築物もなく、
完成した西洋風の東京駅は日本が近代化へと変化する夜明けのように思えたことだろう。

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復原された中でも注目すべき南北ドーム
柱などは現代の機能に合わせて金属仕上げになっている。

八角形のドーム天井には、左を向き翼を広げた鷲が取り付けられている。

そして干支彫刻は8支が配置されている。
省かれたあとの4支は東西南北を示している。

子(ねずみ)…北
卯(うさぎ)…東
午(うま)…南
酉(とり)…西


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ドーム内のアーチの中央には
豊臣秀吉の兜のモチーフ
その下は伊勢神宮の神宝の剣が格調高く。

華麗で重厚なドームが当時そのままに復原された。

見事によみがえった東京駅は全国から集められた職人によって復原された。
誕生当時、そしてこの復原。その両技術には頭が下がる思いがする。





 

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ライトアップされた夜の東京駅

多くの人々を運び、幾多の列車が発着するその機能だけではなく、
歴史を継承し、未来を作る玄関としてスタートした。






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東京駅構内で販売していた商品

左はジンジャーシロップの箱
前は新幹線と山の手線のケーキパッケージ
オペラグラスはサービスで頂いた。


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