日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

チューリップ 平和を願った時に

2009-04-13 | Flower

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オスマントルコが勢力を誇っていた16世紀。
トルコに敗れたローマ帝国は、トルコとの和平の使者として
ギスラン・ド・ビュズベックを任命した。
コンスタンティノープルへ(現在のイスタンブール)向かったビュズベックは
道に咲いている美しい花に心を奪われ、通訳に花の名前を訊ねたところ、
「ターバンと似た花?」と通訳が言ったのを花の名前と勘違いをしたため
「チューリパン(ターバンのこと)」が「チューリップ」になったという。
 ビュズベックが持ち帰ったチューリップはヨーロッパに広まることとなった。

その後チューリップ愛好熱はオランダで高まるが、第二次世界大戦の頃
オランダはナチスの侵攻により特に手痛い打撃を受ける。
被害に遭って土の中で生きていたチューリップの球根は飢えをしのぐ希望の食料となった。 
オランダは、戦禍を救ったチューリップを重要な産物に指定した。

オランダには2ヶ月だけ開園する(今年は3/19~5/21)キューケンホフ公園がある。
チューリップをはじめ春の花々に彩られた広大な風景は春の宇宙といえる。

使用したチューリップ◆クィーンオブナイト()、マリリン(ピンクと白)、
ウィローサ(赤と白・八重)  花言葉◆博愛、魅惑、思いやり


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