日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

コクトー美術館表紙の2009年カレンダー

2010-10-25 | Jean Cocteau

Calender 
某企業から発行された昨年度のカレンダー。
コートダジュールへ建築の旅へ行った際に撮影した写真をカレンダーにしたようである。
いただいた物だが、コクトーの写真はもう1枚フレジュスの礼拝堂が収められている。

南フランスにあるジャン・コクトー美術館(MUSSE Jean Cocteau)と
フレジュスのサン・セプュルクル礼拝堂は
コクトー自身が手がけたものの完成を見ることなく世を去った。

美術館は、イタリアとの国境の街マントンにある。
当時のマントン市長パルメーロから、廃墟だった城砦をコクトー美術館にと
依頼されてコクトーは補修にとりかかっていた。
そしてサン・セプュルクル礼拝堂は下絵を描いたがコクトーの死後、養子であるエデュアール・デルミットが完成させた。

このカレンダーには他にコルビジュの教会の写真なども含まれているが
企業がオリジナルでこのようなカレンダーを作った心意気が素晴らしいと思う。