まやの部屋

過ぎていく一瞬 
心に浮かんだことや気になることを書きとめる日記

英語で話すには。

2012-03-05 12:18:25 | 書評

英語で話せるようになるには、言葉の背景にある意味内容を理解せよ、とは同時通訳の草分けでおられる小松達也先生の言葉。

言語活動は思考の源泉なので、何かを感じた時でも頭の中では言語化しているはず。ある言語環境で育つとその主言語で考える。だから、英語で考えよう、というのはある意味ナンセンスだと小松先生は言う。しっかりした思考は母語で行うべきで、それを別の言語に変換するのがある程度大きくなってから英語を学んだもののすること。

英語で聞いたり読んだりするには、「センス」をつかむことが肝心。何を言わんとしているのか、その内容を把握することが大事。単語や文法がわからなければ意味も分かるはずがない、とすぐ反論がでてきそうですね。ところが、まとまった文章を読むとき、単語にばかり気をとられていると内容の把握ができないのは誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。

そして、パラグラフごとの大意がつかめると、今度は論理の流れを追うようにする。そして、それらをイメージ化する。

話したり書いたりする場合は、それらの反対側から行う。まず、話の内容のイメージをつかみ、それを論理的に組み立て、パラグラフに落とし込む。ここまでは日本語で考えて、その後、英語にする。さて、どうするか。

「英語らしいセンテンスを作る」!! S+V+O の文を作る、と言われていますが… 詳しくは本をお読みください。恐らく、文法に沿ったわかりやすいセンテンスを作りなさい、と言われているのだと思います。そして、この過程は多量に英語をインプットすることで、だんだんと時間がかからなくなり、最後には第2言語習得者でも無意識に行えるようになる、という説があるそうです。そうすると流暢に話せるようになるわけ。

何度も繰り返し練習する、がキーワード。口をついて出てくるようになるまで練習する。ただひたすら…

大学生のうちにこの練習をするといいでしょうね。時間が比較的十分にあるし、頭もまだやわらかい。そしてこのような練習も抵抗なくできる、と思う。

私は大学生の時に1か月アメリカにホームステイしたのですが、全く日本語のない環境で英語のみで過ごしていると、2週間くらいたった時に英語で考えている自分に気づき、愕然としたことがあります。

でも、帰ってきたらすぐに日本語になって、英語で考えることはその後なくなった…   

英語で話すヒント――通訳者が教える上達法 (岩波新書)

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岩波書店

 

 

 


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