夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

歌舞伎巡業-中央コース-

2007年07月22日 | 歌舞伎・演劇.・映画
昨日、岸和田市の浪切ホールへ行ってきました
1ヶ月のうち22日間全国各地を巡り、ほとんどが2回公演。
同じ劇場でも大変だろうと思うのに、巡業は本当に大変だと思います。
でもプログラムを読んでいると、各地でおいしい物が食べられるとか、それぞれの地によってお客さんの反応が違うなど、楽しんでおられるようです。

猿之助さん一門が揃う舞台を見るのは久しぶりでした。
師匠の休演で、さらに成長されたのではないでしょうか?
みんなの「頑張ろう」という気持ちが伝わってきて、こちらも応援する気持ちでいっぱいになりました。

1.歌舞伎のみかた
笑三郎さんと春猿さんによる、義太夫、見得、大向うの解説です。
お二人ともお話が上手なので、テンポ良く、分かりやすく、楽しく、とても勉強になりました

お客さん全員で「おもだかや」と大向うの練習をしたり、何人かのお客さんが舞台に上がって見得の練習をしたりと、参加型で工夫されています。
舞台に上がったお客さんの一人が、なかなか上手く見得ができず、大爆笑でした。

2.平家女護島 俊寛
俊寛僧都…市川右近
海女千鳥…市川笑也
丹波少将成経…市川笑三郎
平判官康頼…市川段治郎
瀬尾太郎兼康…市川猿弥
丹左衛門尉基康…市川門之助

実は、俊寛は初めて観ました。
テレビでチラッと見たことはあったのですが、「おじいちゃんが何をしてるのかな?」ぐらいにしか思っていませんでした…

今回観て、驚きました。
こういう歌舞伎どっぷりの、心理描写豊かなお芝居が私は好きなんです。
右近さんが素晴らしかったです
俊寛って30代後半の年齢なのですね。あの姿からして、島の生活がどれほど辛いものなのかが分かります。

赦免状に自分の名前がなく、のたうち回る姿、妻が殺されたと知り嘆き悲しむ場面、そして一人島に残り船を見送りながら「おーい」と悲しげに叫ぶ声に、涙が溢れました
素晴らしい作品だなと、昨日初めて気付きました。

3.お祭り
最後はお祭りで粋に締めです。
右近さん、猿弥さん、段治郎さん、弘太郎さんの鳶頭、笑也さん、笑三郎さん、春猿さんの芸者衆、勢揃いでとっても華やか
若い衆の一人がズルッと足を滑らせてしまうハプニングがあり、ちょっと笑い気味になってましたが、それもご愛敬。
楽しませてもらいました。

猿之助一門のこれからに、益々期待がふくらむ公演でした

コメント (3)
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