あっと言う間ではないが、読み終わりました
結果は、結構面白いエンタメといった感じ
単なる恋愛小説でもなく、時々スリリングなところもある
戦時中の上海、日本が舞台のためとても読みにくい部分と
多江子の画家としての行動の読みやすい部分があり、そこが面白い魅力かもしれないと思った
4人の男性の描き方にムラがあるところもあるが、それはそれで結構楽しめた
その4人と多江子との絡み方が面白いという方が良いかもしれない
特に、上海の資本家 夏方震(シャーファンチェン)と
憲兵大尉 槙庸平の描き方が新鮮だった
高圧的かつ、冷酷な態度の槙の抱いていたコンプレックスとそれを跳ね返すような態度の数々
逮捕され、死刑になるまでの多江子と槙の会話
そしてやさしかった槙の遺書に感激した
こういう場面、状況設定の物語は読んだことはなく一気に読み終わった
単なる恋愛小説でない様々な設定が、また時代背景が、
そして多江子のファッションが私を楽しませてくれた
そういう意味では貴重な1冊であった
楽しめる1冊としてお勧めしたい
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