毎日新聞を読んでいると、読者のコラムに感激することがある
朝日新聞朝刊のコラムに「ひととき」というものがある
400字程度だが、読者の気持ちが伝わってきてとてもうれしい
1月5日のタイトルは「待たれる喜び」
埼玉県の民生委員をやっている66歳の女性Aさんの話
民生委員になって2年目
ひとり暮らしの高齢者の安否確認訪問を行っている
あるお宅では、テレビがついていて、戸も開いているが声をかけても出てこない
しばらくしてやっと出て来た女性は、今日Aさんが来るのであまりひどい姿では恥ずかしいので
ズボンを履き替えていたという
次のお宅では、窓は開いているのにチャイムをならしても返事がない
夕方またのぞきに行くと、台所の電気がついていて、数回目のチャイムでやっと出て来た
「耳が遠くて気がつかなかった。今日はAさんが来る日なのに変だなあと思っていた」とのこと
そうか私を待っていてくれたんだと思いAさんはとてもうれしくなったという
毎日仕事で疲れて帰ってきても、おいしい料理を作って待っていてくれる私
「待たれる」ことのうれしさを感じるこのごろである