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グルジア国立バレエの「白鳥の湖」を見てきた。(2007年7月14日 横須賀芸術劇場)
なんと、これ、ニーナ・アナニアシヴィリの復帰後初来日公演だった。
アナニアシヴィリは知る人ぞ知るボリショイバレエのプリマで、90年代からはアメリカン・バレエ・シアターでも活躍している現在の大御所プリマの一人だ。彼女は2004年から故郷のグルジア国立バレエの芸術監督も務めていて、1児の母となり、今年の春に2年ぶりに舞台復帰したんだそうだ。
同い年(1963年生まれ)のアレッサンドラ・フェリが引退公演とかいってるのに、復帰ですよ、復帰!
で、舞台上の彼女はそれはそれはぴちぴちでした。

もともと、幽玄というよりは溌剌といったほうがいいバレリーナだったわけだが、いやー、見事に華々しいですねぇ。もちろん役はオデットだから基本は繊細な踊りではあるのだが、それにしてもブランクも年齢も感じさせませんねぇ。さすが芸術家。

相手役はボリショイのアンドレイ・ウヴァーロフ。彼も結構いい年だと思うのだが、以前よりすっきりして王子っぽくなった気がする。ジャンプも滞空力あるし、長い足を存分に活かしているって感じ。
(今、チェックしたら35歳だった。一番ノッている時ともいえるかも)

さて、初めてみるグルジア国立バレエだが、どうしてどうして、レベル高いですよー。来日するような旧ソ連のバレエ団はどこもレベルが高いので、名前を知らずに群舞だけみたら区別つかないかも > ボリショイ、マリンスキ劇場、キエフ、ペルミ、モスクワ…
ナポリの踊りとかスペインの踊りには濃い顔の男性舞踊手が選抜されていて、ちょっと笑った。

で、この「白鳥の湖」、アレクセイ・ファジェーチェフの新演出版で2幕構成になっている。冒頭、バレエ団が白鳥の湖の稽古をしているという設定。練習に疲れた王子役舞踊手が眠り込んだら湖のほとり、っていう感じで物語が展開する。
最後、王子とオデットは引き裂かれたまま、王子役が目を覚まして終わる。
まあ、おもしろみのある演出とはいえないけど、芸術監督が夢の中では悪魔という設定は笑えるかも。
第2幕の花嫁選び宴会の民族舞踊はカラフルで楽しい。ステップがやたら速いのだが、あんなに速くしなくてもなぁ。
民族舞踊部分に限らず全体的に振り付けは速い動きになっているような気がする。それが現代的とも見えるし、そもそもグルジアの民族舞踊って速いのが特徴だとか。

で、ファジェーチェフだが、ボリショイ時代にアナニアシヴィリとコンビを組んでいた男性舞踊手だ。てっきり彼が旦那だと思ってたのだが、違ったようだ(^^;
アナニアシヴィリの夫君はグレゴリー・ヴァシャーゼーという弁護士(?)さんで、すでに渡米の頃結婚していたっぽい。へぇへぇへぇ。
で、ダンサーとしてのファジェーチェフはrukkiaはあまり好きでなくて、アナニアシヴィリは見たいけどファジェーチェフは見たくないとか贅沢いってたもんだった。
…単に好みじゃなかっただけです、はい。(ドン・キホーテのバジルは許すけど、白鳥のジークフリートはやめてくれって感じ)

さて、今回のグルジア国立バレエの来日公演は他に「ドン・キホーテ」があるのだ。そっちも見たくなってきたけど、いろいろ押しているので我慢。アナニアシヴィリはオデットよりキトリのが似合うんだけどなー。

あ、グルジアってGEORGIAって書くのねん…。



配役:
オデット/オディール
ニーナ・アナニアシヴィリ
ジークフリート王子/プリンシパル・ダンサー
アンドレイ・ウヴァーロフ
悪魔ロットバルト/芸術監督
イラクリ・バフターゼ
パ・ド・トロワ(王子の友人たち)
ラリ・カンデラキ
ツィシア・チョロカシヴィリ
ラシャ・ホザシヴィリ



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オーストラリア・バレエ団とグルジア国立バレエの「白鳥の湖」の幻影解釈には、パリのヌレエフ版ほどのインパクトは感じませんでした。