黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

同潤会三ノ輪アパート #03

2010-06-24 04:06:20 | ・同潤会アパート
シリーズでアップしている、
既に取り壊されてしまった同潤会三ノ輪アパートです。



2棟あるうちの南に位置する棟の屋上へ行ってみると、
気合いの入った落書き、というよりはペイントがありました。
訪れたときは、イベント会場などに使われた跡かと思いましたが、
その後公開された映画『ハチミツとクローバー』の、
ロケ地として使われたときの美術だとわかりました。
ex : インタビュー



しかし映画の公開は2006年の7月。
ここを訪れたのは2005年の秋なので、
おそらく撮影直後くらいだと思うんですが、
画像でも分かるように、真新しさがまったくなく、
描かれてから10年くらい経っている雰囲気です。



屋上に限らず、1階の壁面もペイントされていましたが、
こちらもその掠れ具合がとてもいい感じです。






また別のところにはモザイクによる装飾もありました。
その色使いから、これも美術の一部だと思いますが、
相当気合いが入っていました。

まだ映画を見ていないので、
今度見てみようと思います。



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2 Comments

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確か以前 (えいはち)
2010-06-28 14:07:00
映画「ロビンソンの庭」について触れたことがありましたが、今回もその雰囲気です。
廃墟の壁に描かれた色鮮やかなアートを見ると、どうしても思い出してしまいます。
ということは同様にこれからは「ハチミツとクローバー」を思い出す人達が多くなるかも。
「ロビンソンの庭」、一応レンタルもあるみたいですが、なかなか借りるの困難そう。
アマゾンで売ってる中古DVDも12000~28000円!
カルトだー。
▼えいはちさんへ (KLO@廃墟徒然草)
2010-06-30 08:27:25
ロビンソンの庭はそんな高値で取引されているのですか。
たしかにカルトですね。

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