黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

廃道:砂糠山の廃道

2014-03-04 01:08:23 | 廃道
国内初の廃道DVD『廃道クエスト』リリースから1年、
新作廃道DVD『廃道ビヨンド』のリリースを前に、
作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。



離島の廃道撮影でやって来た神津島。
初日は天候不順のため撮影ができなかったものの、
翌日は快晴だったので撮影をすることに。

神津島・砂糠山の廃道

撮影ターゲットは神津島の南西にある砂糠山の廃道です。
google mapの航空写真を見ると、崖崩れ甚だしい山の尾根に、
ほんのちょっとだけ残るアスファルトの道が見えます。
※リンク先のgoogle map航空写真を見ると、
周囲の崖崩れの様子がよくわかります。
目指すはこの僅かな道と、その周囲に延びていたであろう廃道です。





神津島・砂糠山の廃道

前日下調べで訪れたスタート地点にたどり着いたのは午前6時半。
しかし、確かに晴天ではあるけれど、
なんと風が台風並みの風速27m(ヒーッ)
画像では穏やかに見えますが、海岸から吹き付ける砂嵐が半ハンパないです。
撮影クルーのオープロジェクトはしばらく出発を見合わせ、
平沼さんだけ先行でスタート。
その後、平沼さんからの再三の呼び出しに応じて、
石井さんも後を追ってスタートしました。
取り残されたオープロジェクトの撮影クルーは、
風が止むのを待ちますが、なかなかやみません。





神津島・砂糠山の廃道

結局オープロジェクトが出発したのは11時過ぎでした。
その間、いろいろあったのですが、
そのへんは是非DVDをご覧になって頂ければと思います。
多幸湾の海岸線沿いに続く廃道をひたすら進みます。
画像奥に写る岬の様に見えるのが砂糠山。
岩肌が黒く見えるのは黒曜石の層で、
この一帯は有数の黒曜石の産地でもあります。





神津島・砂糠山の廃道

行く手の左手に聳える神津島最高の山、
天上山の崖崩れがハンパないです。
頂上から海岸線まで全部がけ崩れなんて観たことがありません。





神津島・砂糠山の廃道

海岸線の廃道を1時間位歩いた後、
高低差200メートル位の谷を登って目的地へたどり着くのですが、
帰りの飛行機の時間を考えると、とても上までは登っていられません。
そうこうしているうちに、石井さんが、
ばらくして平沼さんが下山してきました。
ちょっと分かりにくいですが、画像にお二人が写っています。





神津島・砂糠山の廃道

谷を降りてきた地点でお二人のまとめのお言葉映像を撮影し、
一路帰途につきます。

あれっ、じゃあ肝心な目的地って撮影してないの?
って思われた方もいらっしゃると思いますが、
実はそうではないんです。
前作『廃道クエスト』から導入したヘッドカメラ。
今作ではヘッドカメラのメーカーであるGoProさんから、
デモ機を3台お借りして最初の廃道から撮影していました。
ですので、撮影クルーが行かずとも、
目的地の撮影は平沼さんと石井さんのお二人が、
勝手に行ってくれているわけです。

ということで、現場に行っていないのでスチール写真はありませんが、
目的地の映像は、ちゃんと本編には収録してあります。
勿論、この廃道がどういった廃道で、どうして廃道になったか、
なども本編には収録してあるので、
是非ご覧になって頂けたらと思います。





神津島・砂糠山の廃道

手前に写るお二人の大きさから、
この天上山の崖崩れがどれほどの規模のものかが、
お分かり頂けると思います。

こうして、オープロは半分ずるをしながら、
離島の廃道撮影は無事終了しました。(汗)



一年ぶりのは廃道新作DVD『廃道ビヨンド』
2014年3月4日 release !

廃道ビヨンド




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