昨年リリースした国内初の廃道DVD『廃道クエスト』、
そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そしてビヨンドをご覧になった方は予告編で既にご存知と思いますが、
廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』が、まもなくリリースです。
今回も作品に収録した物件の探索リポートをアップして行こうと思います。
◆
まず、これまでの作品では、新島や神津島等の離島ロケがあったものの、
エリア的には東京都。
他の物件も総て関東圏で撮影してきましたが、
今回のレガシイは関東を出て、地方ロケを敢行しました。
また、基本的に平沼さんが主演であり、
石井さんはあくまでも共演の立ち位置でしたが、
今作では、石井さんの自ら推薦し、そして案内を頂いた、
いわば石井さん主演のパートもあります。
それが兵庫県と鳥取県の県境にある戸倉峠の明治道と未成隧道です。
基本的な場所はMapionをご覧下さい。

地図の中央に見える「若桜(わかさ)街道」の文字の位置が、
現在使用されている平成に作られた新戸倉トンネルです。
そして、新戸倉トンネルの北、県境を中心に新戸倉の1/3位の長さで書かれているのが、
昭和30年に作られた戸倉隧道。そしてその両側に書かれ、
いずれも平成の道路に接続しているのが昭和の旧道路です。
以降は各廃道を記入した自前の地図で説明を進めます。

前日に姫路に宿泊し、翌日早朝に出発した私たちは、
宍粟市の道の駅で石井さんと合流し、一路戸倉峠を目指します。
地図では右からのアプローチになりますが、
今回はオープロジェクトで用意したレンタカーと石井さんの車の2台があるので、
まず、新戸倉トンネルを越えて、
昭和旧道の鳥取県側、☆印の位置に車を一台停めるのが最初の作業です。
これはどういうことかというと、
車を停めた後、全員でもう一台に乗り、新戸倉トンネルの兵庫県側へ戻ります。
そして、新戸倉トンネルの横から昭和旧道を進み、
戸倉隧道の兵庫県側の入口にもう一台を停めて全員で明治道の探索を開始します。
で、明治道の最終地点が、最初に車を停めた地点になるので、
探索終了後、全員で最初に停めた一台に乗って、探索を開始した地点まで戻る、
という作戦です。

昭和旧道の鳥取県側。前を走るのは石井さんのジムニーです。
さすが廃道探検家だけあって、やっぱり四駆なんですね。
昭和の旧道は、いずれの県も進入禁止にはなっておらず車で走ることができますが、
さすがに通る人は殆どいないのか、現役道に比べると荒廃が進んでいる様子です。

上記地図の一台目を停めた地点の直前が大きなヘアピンカーブになっていますが、
実際現地へ行って見ると、カーブの内側の土地がごっそり陥没しご覧の有様です。

土地がごっそり崩落した付近に車を停め、早速兵庫県側へ。
画像は新戸倉トンネルの兵庫県側の抗門。
この抗門にむかって右側に、昭和旧道の入口があります。
こちらも鳥取県側同様、進入禁止ではないので、車で普通に通行出来ます。

そして、兵庫県側の昭和旧道を進むこと数分。
戸倉隧道の兵庫県側入口のちょっと手前で、
いきなり路上に土盛りがされています。
ここで車を停めて、徒歩での探索開始。
目を凝らすと、土盛りの奥に戸倉隧道が見えます。

あいにくこの日は雨模様。
しっとりと濡れた土盛りを進むと、そこに戸倉隧道の抗門が現れました。
新戸倉トンネル程ではありませんが、
センターラインの引かれた二車線の、堂々たる隧道です。
現在は、抗門の下半分をコンクリートで固めてあるので、
当然車は通行出来ません。
ちなみに広角レンズで撮影したので小さく見えますが、
下半分のコンクリートの高さで、人の身長の1.5倍はあります。

固められたコンクリートには固定タラップが付いていて、
通行止めコンクリートの上部まで昇ることができます。
隧道の上半分は金網でガードされていますが、一部解放されているのを見ると、
時に、人が何らかの目的で使用しているのかとも思われます。
抗門から見る限り埋め戻されることもなく、当時の姿をそのままに伝えていますが、
地図をご覧になってもお分かりの様に、隧道は一直線なので、
本来は鳥取県側の抗門の明かりが見える筈です。
それが見えないということは、途中に壁があるのかもしれません。

抗門前で戸倉峠の歴史やこれからの行程を語る石井さん。

「戸倉隧道」の扁額を横目に見ながら、戸倉峠の明治道の探索開始です。
◆
『廃墟賛歌 廃道レガシイ obroad legacy』
廃道DVD三部作・完結編
2014年9月2日 release !
amazon他で絶賛予約受付中!


そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そしてビヨンドをご覧になった方は予告編で既にご存知と思いますが、
廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』が、まもなくリリースです。
今回も作品に収録した物件の探索リポートをアップして行こうと思います。
◆
まず、これまでの作品では、新島や神津島等の離島ロケがあったものの、
エリア的には東京都。
他の物件も総て関東圏で撮影してきましたが、
今回のレガシイは関東を出て、地方ロケを敢行しました。
また、基本的に平沼さんが主演であり、
石井さんはあくまでも共演の立ち位置でしたが、
今作では、石井さんの自ら推薦し、そして案内を頂いた、
いわば石井さん主演のパートもあります。
それが兵庫県と鳥取県の県境にある戸倉峠の明治道と未成隧道です。
基本的な場所はMapionをご覧下さい。

地図の中央に見える「若桜(わかさ)街道」の文字の位置が、
現在使用されている平成に作られた新戸倉トンネルです。
そして、新戸倉トンネルの北、県境を中心に新戸倉の1/3位の長さで書かれているのが、
昭和30年に作られた戸倉隧道。そしてその両側に書かれ、
いずれも平成の道路に接続しているのが昭和の旧道路です。
以降は各廃道を記入した自前の地図で説明を進めます。

前日に姫路に宿泊し、翌日早朝に出発した私たちは、
宍粟市の道の駅で石井さんと合流し、一路戸倉峠を目指します。
地図では右からのアプローチになりますが、
今回はオープロジェクトで用意したレンタカーと石井さんの車の2台があるので、
まず、新戸倉トンネルを越えて、
昭和旧道の鳥取県側、☆印の位置に車を一台停めるのが最初の作業です。
これはどういうことかというと、
車を停めた後、全員でもう一台に乗り、新戸倉トンネルの兵庫県側へ戻ります。
そして、新戸倉トンネルの横から昭和旧道を進み、
戸倉隧道の兵庫県側の入口にもう一台を停めて全員で明治道の探索を開始します。
で、明治道の最終地点が、最初に車を停めた地点になるので、
探索終了後、全員で最初に停めた一台に乗って、探索を開始した地点まで戻る、
という作戦です。

昭和旧道の鳥取県側。前を走るのは石井さんのジムニーです。
さすが廃道探検家だけあって、やっぱり四駆なんですね。
昭和の旧道は、いずれの県も進入禁止にはなっておらず車で走ることができますが、
さすがに通る人は殆どいないのか、現役道に比べると荒廃が進んでいる様子です。

上記地図の一台目を停めた地点の直前が大きなヘアピンカーブになっていますが、
実際現地へ行って見ると、カーブの内側の土地がごっそり陥没しご覧の有様です。

土地がごっそり崩落した付近に車を停め、早速兵庫県側へ。
画像は新戸倉トンネルの兵庫県側の抗門。
この抗門にむかって右側に、昭和旧道の入口があります。
こちらも鳥取県側同様、進入禁止ではないので、車で普通に通行出来ます。

そして、兵庫県側の昭和旧道を進むこと数分。
戸倉隧道の兵庫県側入口のちょっと手前で、
いきなり路上に土盛りがされています。
ここで車を停めて、徒歩での探索開始。
目を凝らすと、土盛りの奥に戸倉隧道が見えます。

あいにくこの日は雨模様。
しっとりと濡れた土盛りを進むと、そこに戸倉隧道の抗門が現れました。
新戸倉トンネル程ではありませんが、
センターラインの引かれた二車線の、堂々たる隧道です。
現在は、抗門の下半分をコンクリートで固めてあるので、
当然車は通行出来ません。
ちなみに広角レンズで撮影したので小さく見えますが、
下半分のコンクリートの高さで、人の身長の1.5倍はあります。

固められたコンクリートには固定タラップが付いていて、
通行止めコンクリートの上部まで昇ることができます。
隧道の上半分は金網でガードされていますが、一部解放されているのを見ると、
時に、人が何らかの目的で使用しているのかとも思われます。
抗門から見る限り埋め戻されることもなく、当時の姿をそのままに伝えていますが、
地図をご覧になってもお分かりの様に、隧道は一直線なので、
本来は鳥取県側の抗門の明かりが見える筈です。
それが見えないということは、途中に壁があるのかもしれません。

抗門前で戸倉峠の歴史やこれからの行程を語る石井さん。

「戸倉隧道」の扁額を横目に見ながら、戸倉峠の明治道の探索開始です。
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高低差だったのですね。
実際に行ってみれば解ったかもしれませんが、昭和隧道の踏破は予定になかったので、入り口しか見ていませんでした。