晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

ご当地自慢

2014-04-14 21:48:26 | Weblog
 醍醐桜にはおよびませんが、当地の知られざる桜が少し散り始めたようです。
桃畑が連なる一画に一本の桜がそびえています。すでに周辺の畑は、桃の栽培をやめ放棄地となったところもありそうです。
 毎年、この頃になると目を惹くものですから一度は近くまで行きながめています。
     
 下から見上げると、荒廃しつつある地とは思えない華やかなこと。
 幹もどっしりとしており、長い年月を経ていることを感じさせます。
 はらはらと風に舞う花びらは野道や雑草に降りそそぎ、人も入り込まない静かな里山で残り少ない桜をちょいと楽しみます。
 桜を堪能した後は、今日もラジオと共に桃の花間引きの作業に励む婆です。

 桜から桃へと場所を変え仕事中、ラジオの番組は<氷川きよし節>でした。
番組中の<全国お国自慢>は岡山の鰆。
 鰆談義の後は、「岡山と言えば桃ですね。」と氷川くん。「桃の天ぷらもいいかも・・・」と氷川節が続きます。
 こんな有名人のPRはなかなか無いでしょうが、生産者の私は思いましたね。
 「できれば、桃の旬の時季にしてほしいな・・」と。
放送の効果は大きなもので、かつてココアがブームになれば店頭からココアがなくなる…そんな風に桃の天ぷらブームに期待したい生産者です。

  < 晴れの国 ご当地自慢は 桃・さくら >


少子化

2014-04-13 22:04:30 | Weblog
 芝桜、桜草、アネモネなど春の花が咲きそろった処へ、今朝はピンクのチューリップが仲間入りしました。
 水やりをしていると、わが家の前ではワイワイ・ガヤガヤ楽しそうな声が聞こえてきます。
 今日は、孫の町内子供会へデビューの日。
自然スポーツの森広場(空港公園)へおにいさん・おねえさんと遠足だとか・・・。集まって来たのこども達の元気なこと・・・。
 
 昨今の、少子化の時代。子供会事情もずいぶん変化してきてるようです。
30数年前も我が子達の頃は、遠足と言えば貸し切りバスがお決まりでした。
 現代は、子どもも少なくなり、会の経済状況もあるのでしょうか、会員同志が乗り合わせてマイカーで出かけるようです。
若い親たちは、私たちの子育ての頃とは違ってどなたも3ナンバー大型車です。
 どうやら、おやつもお弁当も会で準備してくださるそう。昔は手作り弁当に、おやつ選びが楽しみでこども達は買い物をしていましたね。
 何よりも、可愛い案内のプリントには≪ゲームは持ってこないでね≫と書かれていました。
これは時代ですねぇ

  < よろしくね こども社会へ 仲間入り > 

 

スタートが肝心

2014-04-12 22:43:25 | Weblog
 気が付けば、ブログを始めて6年が過ぎました。
母(姑)との日常を綴っていけたら…と思ったのは介護の暮らしでした。でも、自宅介護の最中はそんな余裕もなく4年が経過してました。
そのうち、母の介護は施設にお願い・・・その時からいよいよブログを始めてみようとなったのでした。きっかけをくれたのは愛犬ワンコでした。
 母も亡くなった今も、日々の暮らしのなかで思い出されることがいろいろあります。

 母は元気だったころの自慢話に、自分は子どもの頃ずいぶん走りが早く「選手だった…」これは何度も聞きました。
ところが、速く走る秘訣は「よーいドン!のドンが鳴った時にはもう走っとらんといけんよ…」これですからね。
 「それはフライングじゃ!」と笑いながら家族はブーイングでした。そんな他愛もないことを今朝は思い出しました。

 今朝は、いつもより少しだけ早く農作業に取り掛かろうと家をでました。フライングです。
それも、先日の強烈な春風のいたずらで、温室のガラスが割れ飛び散っておりました。これの始末のためです。
 ただ、婆の仕事は散乱したガラスを拾い集めるだけの事。後は爺が修理いたします。
少し早目のスタートの朝、母の自慢の話を思い出しました。
ひと足早いスタートは気持ちよく、予定以上の仕事ができます。これも教訓ね。

  < 暮らし方 野の花で識る オドリコソウ >

介護百人一首

2014-04-11 21:22:17 | Weblog
 申し込んでいた<介護百人一首>の冊子が送られてきました。ホームページで読むよりも、一冊の本で持ちたいと思い・・・。 
 NHKが募集した「介護短歌」の応募作の中から優秀作100選です。

 ≪ごはんつぶ頬につけたるわが母は食事はまだと我に応へり≫
こんな一首を詠んでみて、思い出します、わが家の母(姑)の介護の日。

 深夜でした。認知はあるものの、まだ歩行も出来た母でした。
「〇〇ちゃんがご飯よ…と呼んだ」と、孫がご飯を知らせたと起き出す母でした。
あの時、私はどのようにな母との会話だったでしょう。
きっと、「もうみんな寝てるよー。もう早く寝よう・・・」そう言ってベッドに押しやったと思います。
 
 核家族で育ち、実父母も年寄りとは言えない年齢で送った私に、人の老いを教えてくれたのは間違いなく姑でした。
 100歳の生きざまが、「あんたも、これから通る道よ」といっていたのでしょう。
 歳を重ね、悲しいけれど幼児のように変わってしまった姑の愛おしいこと。その反面、ときには苛立ちの気分を顔や態度に出していたのではなかろうか嫁の私。
 明るく穏やかな母が認知症で10年。
「おかあさん~、おかあさん~」と子どものように嫁を頼り呼んでくれた母を思い出します。

  < よみがえる めくるページは 家族の日 >


どうすりゃいいの・・・

2014-04-10 21:23:54 | Weblog
 野菜作りは面白いんだけど、欲張りすぎたかな、少し疲れてきましたね。
きっかけは、昨年の夫の≪決断≫からでした。
 ぶどうの栽培を縮小し、空室となったガラス温室108坪。だれの手も借りず、自分の思いのままに使えるガラス温室2棟です。
ここでの野菜作り、この楽しさが婆を有頂天にしてしまいました。これじゃ本業の果樹栽培に手が回らなくなりそうです。
 
 素人がやることですから・・・エンドウはすでに天井に達して頭打ち状態。2メートルはじゅうぶん超えましたね。
 野菜苗(トマト、なす、ピーマン、スイカ、カボチャ)を作る面白さ、まずまず順調でしょう。
 野菜たち(コスレタス、サニーレタス、結球レタス、葉大根・・・)もやればできるものです。
 もっと時間をかけてやりたい庭の花たちですが、それでも春らしさを演出してくれています。
       
 欲張ってあれもこれもと始めた婆さんは、もっと若さが欲しい、時間も欲しいとどこまでも欲張りです。 

  < 楽しさに 止めようもない 好奇心 >  

桃源郷

2014-04-09 21:16:26 | Weblog
 空は晴れ、風は爽やか、桃は満開、まさに桃源郷です。
幼稚園もやっと新学期が始まり、農作業好きの小さな農婦も<女ごころと農作業>今日から年中組のもも組に新級です。
 野暮用や孫のお手伝いで思うように仕事運びが出来なかったのですが、今日から婆は本気で桃の花間引きの作業にかかります。

 すでに蕾の頃、いくらか摘み落としていましたが、桃の花数は半端ではありません。
 
 これから受粉、結実して最終段階の選び抜かれた幼果の決定まで摘果作業が続きます。
婆は青い空とピンク色の可愛い花を見つめ、脚立の上でラジオを聴きながらハラハラと花を落としていきます。
高い所から見る地上はまるでお花のジュウタンです。
 
 孫はもも組、婆は桃畑、それぞれの場所で務めを果たします。

  < 我が道を 気持ち新たに 春を行く >
 

シャッターチャンス

2014-04-08 21:27:59 | Weblog
 桜もそろそろ散り始め、よい時を見はからい一枚撮ろうと思っていました。
我が家から見える春の山の景色。菩提寺の大屋根と山門の大きな桜、そして本堂屋根の上に見える墓地には我が家のご先祖様が眠っています。

 朝、鯉のぼりを揚げながら、風を受け元気よく泳ぐ鯉のぼりのバックにこの菩提寺周辺を入れてみようと考えていた。
 桜が散ってしまわないうちに撮らなければならないけど、風が吹かないと鯉のぼりは泳がずつまらないように思える。
空だって曇り空よりカラリとした青空がいいだろうな…とチャンスを狙っていましたが、意外といいタイミングというのは難しいものです。
 ご先祖様は、元気に育っている孫たちの健やかな成長を、きっとあそこから見守ってくれているはず。

  < チャンス待ち 押すシャッターは 春うらら >

 

女ごころと農作業

2014-04-07 20:51:02 | Weblog
 今朝は寒さがぐ~んと戻り、霜は降りる氷は張るでどうしたことでしょう。
岡山地方気象台から直線6キロに位置する我が家、天気予報の予想気温よりマイナス3度は違うようです。少し山よりですから・・・。

 昨日の一日が今日の活力となり、桃畑での作業を予定しておりましたが、本業はさて置き、この寒さの戻りに大急ぎでイチゴのビニール掛けをしなければ・・・。
それというのも、昨日の朝市出店の若いイチゴ農家さんが教えてくださいました。
 「露地イチゴは寒い冬のうちからビニールをかけてやってくださいよ。」とね。
これが<いちのみや朝市>の人の和なんですね。

 当然のように「あたしがしますぅー。」と若き農婦と共に、なんだか凸凹ビニールトンネルが出来てます。
 この田も6月半ばには稲を植え付けなければなりません。それまでに立派にイチゴを実らせ食べ尽くさなければならないのです。
 早く育て、早く食べきる予定ですが、さてそれ以前に実が生るのでしょうかね。予定は未定といいますものね。

  < 今日もまた 女ごころで 畑に出る >


 

いちのみや朝市

2014-04-06 22:44:11 | Weblog
 桜の花吹雪の舞う吉備の中山、神社駐車場には今年もたくさんの鯉のぼりが元気よく泳いでいます。
 毎月、第一日曜日は地元・吉備津彦神社で<いちのみや朝市>が行われています。
 
 郷土を愛す私たち、主婦の手作り品を出店し、お客様や同じ出店者さんとのふれあいを楽しみにしております。
この私も一日おばさんパワーを発揮いたします。

 吉備津彦神社は閑静な中にあり、地元住民だけでなく、観光にも多くの方がみえられています。
        
 境内は満開の桜。
 随身門を入り、広場は朝市で賑わっています。
 本殿と桜の花はなんとも日本的で美しいこと・・・。
 参道から池に浮かぶ鶴島神社、亀島神社の向こうにはローカル線(JR吉備線)がのどかに走っています。
 
 今日の朝市は強風に見舞われたり、一瞬は雨であったり、かと思えばカラリと晴れたり・・・。ハラハラでした。
         
 端午の節句を前にオリジナルの作品も並んでます。
 新鮮野菜、趣味の山野草、こちらも趣味の陶芸、こだわり手作りジャム、アクセサリー、似顔絵コーナー。
 にがおえコーナー出店さんはブログ<晴れの国からこんにちは!>の工房larimarさんです。ここにお邪魔して楽しくなりました。この色えんぴつにすっかり心を奪われた婆です。
色えんぴつって、何と500色もあるんですって。その色名のユニークなこと。絵心など持ち合わせのない婆もカメラを覗くようにこんなえんぴつで見るものを描けたら・・・と感じたものです。

 この和やかな場をいっそう楽しくさせてくださる方々もいらっしゃいます。
      
 かわいいベリーダンスの幼児たち、そしてママたち。フラダンスのお姉さん、中学生フラダンスボーイズ、ぐぐっとベテランフラレディー、そして歌のお兄さんディオが盛り上げ隊で頑張っていましたね。
 
   
 もちろん結婚式も、そして今日は桜の舞う中で龍王太鼓の音も聴こえて来ました。

 今日の婆の力の入れどころは、出店品のひとつ。やっぱり<よもぎ大福>です。
  
 春の柔らかなヨモギを摘み、自家製インゲン豆の白あん&小豆あんの二種。
今回は、お茶をサービスいたします。自家製さくら茶のおまけ付きです。
 こんな事にエネルギーを使い果たした日曜日の婆でございます。
この一日がまた明日への活力となり、畑の農婆となるんです。

  < 力尽き それでも明日から 畑の婆 >
 

爺婆の頑張り

2014-04-05 21:53:52 | Weblog
 昨日は、大あわてでひな人形を仕舞い込むことが出来ました。
やんちゃ盛りの孫たちが<今日もたのしいひな祭り>をしたものですからお人形たちの持ち物はさあどこでしょう・・・。「もう来年は段飾りは出さない!」と堅い約束いたしました。

 お雛が過ぎれば五月人形の出番です。
昨年は爺も婆も初節句とあって大した力を発揮したものですが<爺の夢>、老いの一年はどうなることでしょう。
 家族が揃った日にみんなで協力し鯉のぼり竿を建てよう・・・そんな和やかな婆の思いをよそに爺はすでに発進してました。いつもこうです爺ったら…、助っ人の婆も頑張るしかありません。
それでも、爺婆はまだまだ元気。どうですか…二人で今年もみごとに建てました。ハラハラ・ドキドキでしたがね。
 天候はあやしいのですが、やはり鯉のぼりは泳がせてみよう…と揚げるも、一年の間にずいぶん皺っぽくなってます。
 爺いわく「何日か揚げれば皺は伸びる!」ですって。
「はいはい。私達のシワはそうはいきませんがね。さて、来年も爺婆は元気でこの仕事が出来るのでしょうかね。
 
 < 孫のため 思わぬ力 老い知らず >

過ぎたるは及ばざるが如し

2014-04-04 21:56:32 | Weblog
 新たに菜園を拡張し、それは楽しい毎日でした。
野菜作りに競い合って育つ≪友育ち≫の言葉があることと、その意味を知りニンジンを蒔いてみたのでした。
間引き作業の手間を省き、薄く蒔いていたことが原因でこれまで恥ずかしながらニンジン栽培に成功を見たことがない婆です。
 今度は大丈夫かな・・・。整列しスクスク育つニンジンを間引きながら待望のニンジン炒り菜もいただきました。

こんなちょっとした喜びとは相反し、温室栽培の野菜たちは春先からどんどん成長が著しいものですから、止まることなくエンドウは天井を突き上げるほどに高く伸び、これを収穫するには脚立を必要とするでしょう。
 
 ほうれん草も、テキストや野菜作りのベテラン農家さんのブログを真似てセルトレイでの苗を育て移植するというプロの方法を試して見ました。どこまでも好奇心の婆。
なるほど立派なものですが、これもまた成長が早く、とてもとても食べるには多すぎ結局、抜き取り処分する羽目になりました。≪ほねおりぞんの くたびれもうけ≫これですね。
 野菜作りは健康的な食卓を守り、楽しく働くことは健康的な身体を作れると信じていました。
 想定外…まさにそんな言葉でありましょう。思いもよらぬ成長が意外なストレスをもたらしたのです。 ≪すぎたるは およばざるが ごとし≫そんな孫とのカルタ思い出し。。。

  < 情熱も オーバーヒートで ストレスに > 

婆ごころ

2014-04-03 21:59:04 | Weblog
 果樹農家の花のシーズンの忙しさ、今も昔も変わりませんが今は第二の人生と、そう思う婆です。
 孫に恵まれ、こんな幸せもないのですが、ただ忙しい毎日。だけど、今日一日はアクセクした気分を置いて、孫との一日を楽しむことにしました。
 
 過去にもあったね・・・<二人旅>幼い孫との数時間の旅。
 今回は、4歳にして未だ新幹線を知らない孫に婆が提供いたしました。
自宅から路線バス→新幹線→市営地下鉄→JR電車を乗り継いで≪須磨海浜水族園≫へGO!
      
 何しろ初めての新幹線です。
ひらがなが読めるようになり、乗車位置を示すプレート<ひかり><のぞみ>を読み進みます。
 あら!「おかあさんの名前がある。」とこれには驚きの孫です。そう、当時は寝台特急列車の車名だったと思います。日本古来の名前を我が子につけた社員でした。
今は、九州新幹線も出来、この車名が再び活躍していました。
 発車車両の表示、禁止マーク、シート表示マークに感心しきり…純朴な井の中の孫でございます。
 
 動物園より魚が好きと・・・<須磨海浜水族園>を選んだわけです。
      
 ラッコも可愛い、スイミーを思わせるイワシ群、イルカにも拍手喝采、ペンギンの餌やり、アザラシなでなで、行動派女子はスリル満点アトラクションが大好き。
 
 婆は今も思います。忙しいばかりの兼業農家で子育てをし、一度は電車の乗務をしている父親の運転するマリンライナーで四国へ連れて行こうと思っていました。
叶わぬまま乗務を降り、そして定年。在職中と父親といえば「乗務員にゴールデンウィークなどない!」でした。
 それもこれも兼業ゆえの事。今、第二人生の婆は孫にその思いをそそいでおります。
聞こえの良い婆の思いですが、実はいつも賞味期限に追われ物を片付けようとする婆でもあるのです。
 
 割引切符の利用期限が近づいてまして、春休みサービスでございます。
楽しけりゃいいじぁないのと二人旅。

  < 夢捨てず 第二人生 春をゆく >
 

旧暦 桃の節句

2014-04-02 20:44:47 | Weblog
 旧暦のお雛様(桃の節句)が各地のブログの中にも見られます。
桜は咲いたが、桃はどうかな…というブログを訪問したものですから・・・本場の桃はこうですよ~と今日は桃の花の投稿です。
 桃の花はやはり、旧暦の節句のものですね。

 桃の産地では畑一面がピンクに染まり、それは美しく桜にも劣らず絶景であります。
しかし、果樹農家はきれいだなんて言ってられず、美味しい桃を一個を育て上げるのも多くの手をかけ、もちろん愛情をそそいでおります。
 
 ひとつの桃を育てるために、この時季は花の間引き作業に追われるときです。
ひとつのために大半の花を摘み取り、徐々に数を減らし、桃も<ふるい>に掛けられ運命が定まっていくのです。
また実となっても選りすぐり最終決定された実に袋を掛けてやります。
この袋が日焼け予防や害虫予防となって色白の上品な白桃に育つわけです。
 いやはや、これからの作業は目白押しです。でも、桃の成長は早く、この花も7月末にはあの清水白桃のべっぴんさんになるはずです。
より成長の早い桃は6月末にはお目見えします。
 という訳で、婆は忙しい毎日です。

  < 選りすぐり 一果を求め 花を摘む >