晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

ぬくもり

2016-02-08 21:34:51 | Weblog
 家族の多い賑やかな我が家、庭先は種から育てたビオラが株を広げ始めています。
側のポストに切手の貼られていない封筒が一通届いていました。
 まぁ、開けてビックリ!<美味しくいただきました>のメッセージに短歌が5首。
どの歌もほんわか心に染みました。そして、最後に「しっかり歌を詠んでね もう春です」と美しい文字で書かれておりました。嬉しいばかりの農婆でした。

 お手紙下さったのは近所の独り暮らしのご高齢の方。
この日、たき火に入れた焼き芋が焼き上がったものの食べる者もなく、冷めてしまっては・・・と農婆は思いつて持って走りました。
熱々の焼き芋を紙袋に入れ訪れた玄関先には静かに寒アヤメがさいていました。我が家とはまるで違う風情です。
 「はい!温かい懐炉をどうぞ!」と私は焼き芋を差し上げて「冷めないうちに・・・」と帰りました。
年代は親子ほど違っても女同士、焼き芋に声を上げてお互い大笑いでした。
 
 いつも「短歌はいいものよ」「歳をとっても楽しめるから・・・今から」としきりに<三十一文字>お誘いくださっていました。迷い心で、まだまだ手も足も出ない農婆です。

 野焼き芋をほんわか短歌に歌い上げてくださった手紙をもういちど見ながら、今夜は以前頂いた記念出版された歌集を開きたくなりました。
  < 春来たり 三十一文字に 恋したり >