昨日は大阪は豊中の岡町で息子が上方の師匠に新しい噺のお稽古をつけてもらう日だった。
初めて降り立つ駅、師匠のお宅は閑静な住宅街にある。
お昼のニュースを何気なく見ていると岡町で通り魔事件発生、被害者は背後から刺されるとあった。
もしや？なんでこんな日に？
とパニックになり、事件発生の時間の確認を忘れた。
あわてて、ネットで検索。
２０日未明の事件と知る。事件とは関係はない事を知るが、それでも心配で息子に連絡する。「そうや、ビックリしたわ～初めてお会いする師匠やったけど 物凄く優しくて合理的に教えてくださる方やった」と喜んでいた。
「そう、良かったね🎵」とは言うものの、心配した。
何が起こるかわかない、夜道は特に用心して歩かなければと思う。
犯人は逃走中だそうだ。
息子から聞いた、円楽師匠の話。
数年前の師匠のお誕生日に自分が使っているメーカーの使いやすい牛革の小銭入れを贈った。決して高価なものではありません。💦
ある時見るとちゃんと使ってくださっていて、「これ使いやすいんだよな。」と仰ってくださったとか。
普段から高級品を身に付けておられる師匠ですが、この優しさにぐっときたという。
これは一例であって、こういう細やかな優しさに包まれて修行させていただいていたようです。
ちなみに、二ツ目昇進のお祝いと言って師匠が使っておられたアルマーニのボストンバッグをいただいていました。
我々とは生活レベルは違えども、小さいものに本当に優しく大切に接してくださった師匠でした。❤️
二ツ目は師匠が亡くなると新たな後見人を探さなくてはなりません。
漸くその師匠も決まり、少し落ち着いたようです。年明けにも本人よりお知らせがあるということです。
でも、これからは円楽師匠の月命日にはおかみさんと師匠に愛された弟子達で師匠の話をするのだそうです。
それが楽しみなんですって～🎵
円楽師匠のお別れの会の返礼品が届きました。(香典返し)
おかみさん、お忙しいでしょうに弟子の親にまで、キチンとされていることに感動しました。
以前、菊翁師匠のラーメンに対抗して作られたとは聞いていましたが、これがそうなんでしょうか？と少し笑ってしまいました。勿体無くていただけません💦
そして、毎日香のコードで師匠のお声も聞けて、(いい時代だなぁ)師匠の描かれた手拭いの絵に癒され、この上ない幸せ です。
我が家の家宝です。❤️
落語には江戸落語と上方落語がある。
三遊亭楽花山は大阪出身なので本来なら上方落語なのだろうが、落語を初めて聞いたのも好きになったのも江戸落語なのでこの世界に入った。
私の印象として、江戸落語は粋でスマートな感じ、上方落語は泥臭いが、心底笑える。
落語を学んでいくうちに、どちらも演ってみたくなるのは当然だろう。
ただ、誰でも出来るわけではない。
上方落語は、やはり上方出身で関西弁がネイティブでないと難しい。
東京にも上方落語家の師匠がたはおられる。
普段はそういう師匠がたに教わっているが、演じたい噺によっては、関西におられる落語家さんに学ぶようだ。
まだまだ駆け出しだが、今後どれだけ自分のレパートリーを増やせるかが課題だろう。
東西の師匠がたの懐の深さに常に感謝しつつ、独り東西交流を武器に頑張ってもらいたい。
楽花山の落語会に行くと、まるで母国語で話しているような上方落語 。突然関西人が表れる。 (笑)
普段、目にするその人のスケジュールの何倍もの時間稽古するのが落語家という職業の特徴なのだろう。実はとても忙しいということを知る。
