僕にもクリスマスが・・・

ようやく僕にもクリスマスがやってきたような気分。

もしも毎日がクリスマスだったら・・・。

春陽座 <鍵屋騒動> @弁天座 20150828

2015-09-17 06:43:49 | 残しておきたいもの















演目:鍵屋騒動

おくに:かずま座長
おくにの旦那、店の主人:京弥さん
番頭のていたろう:心座長
古参の女中、おたま:真緒さん
先妻の子、おきく:こうまくん
おくにの子、おしず:ききちゃん
ご隠居、先妻の実父:新吾先生

舞台は大阪は天満の塩問屋、鍵屋。
おくには、何かにつけ躾といい、先妻の子おきくをいじめる。
後妻ではあるが、店の実権を握っている、おくに。
目下の心配事は跡目相続。
自分の子を相続させたいが、邪魔者がいる。
まずは古参の女中、おたま。病死した先妻を慕っているおたまを何とか排除したい。
そこで、おくににごまをする番頭の策略。

店の実印を隠し、お玉の荷物の中に入れ罪をきせる。
荷物の検査。おたまの荷物の中から見つかる。
知らないというおたま。このようなことをしでかすおたまは
店に置いておけないというおくに。
仕事の都合で、店を空けないといけない主人は、おたまはそんな人間ではない、
自分が帰ってくるまで、必ず店にいるんだよと言い残して出て行く。

情け容赦のないおくに。
そんなところに先妻の実父の会長がやってくる。
大騒ぎの事情を聞く。
おたまから、先妻の位牌を何度も捨てられて自分が大事に持っていることも。
会長であるご隠居は、おたまが悪いことをする人間かどうかよく知っている。
後妻の言い出したら聞かない性格もよく知っている。
「ならば、おたま家に来ないか?うちの女中として働いてくれ」
というご隠居。
文句のないおくに。
行く気満々のおたま。行かないでと泣くおきく。
最後の砦であったお玉もよそへ行く、継子いじめに拍車がかかるのは目に見えている。
後ろ髪を引かれる思いで店を後にするおたま。

般若のように笑うおくに     幕


日本、三大継子いじめのなかの芝居だそうだ。
二代目座長と三代目座長のダブルの悪役は珍しいとのこと。
かずま座長の女形は、鬼平犯科帳のおせんと鍵屋騒動のおくにと
今月は二回見た。
おせんは菩薩。おくには氷のように冷たい般若のようだった。
一人の役者さんがよくこんなにも両極端な役を演じられるものだと感心した。
かずま座長の演技力。おくには鳥肌が立つくらい怖かった。


この公演の前日、座長は舞台に整体師をよんで、全身に針を打ってもらっておられた。
公演で忙しく、出向く時間がないため。
八月公演の疲れのピーク。
この公演の日、ユンケルとアリナミンと湿布薬の差し入れを持ち駆けつけた。
「なかなか一回では効果は出ないですよね。」と私
「でも、体の痺れはなくなりました。」と座長
差し入れを凄く喜んでいただいたが、体が痺れるくらい大変だったとは知らなかった。
この時期、どこの座長さんもそうだとは思うが、
とにかく無理はしないでいただきたいと切に望んだ次第である。




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