枕は、桂春蝶師匠師匠が、小学5~6年生の頃の話。
師匠のお父さん二代目桂春蝶師匠のところに
桂枝雀師匠がよく遊びに来られた。
小学生の春蝶師匠に何か悩み事は?
と質問された。小学生に悩み事って、、
織田信長が明智光秀に殺されたっていうのを
今日習ったんやけど、本当なんやろか?
誰かみてたんやろか?というようなことを言ったと。
いい質問やね~
枝雀師匠はてっちりが好きで、その日もてっちりやったけど、
嬉し~と大きなアクションをして、食べずに帰っていかれた。
正に異星人のようかただったと。
普段から、枝雀師匠は枝雀師匠を演じておられた。
枝雀師匠の気持ちがよくわかるとお父さん。
春蝶師匠のお父さんは病弱で、晩年死にたい、死にたいと
いわれていて、てっちりから7年後に亡くなり、
その3年後に枝雀師匠も自ら亡くなられた。
なので、生と死の問題を身近に考える環境であったそうだ。
演目:「明日ある君へ 知覧特攻物語」
危篤の祖父を見舞った主人公が祖父の枕もとでうとうとし、
第二次世界大戦中の知覧特攻隊のいる場所に
タイムスリップするという話。
史実に基づく悲しい話を柔らかく、分かりやすく
話された。
平和な時代を生きる我々、明日が来るのがあたり前だと思っている。
でも、それは沢山の人々の犠牲の上で成り立っているもの。
明日生きられなかった人々に感謝の気持ちを込めてという話。
自分は、史実の語りべでありたいと仰っていました。