Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

5年ぶり、京都の桜!

2014-09-13 12:31:59 | 日本への帰省
はい、では5ヶ月前を思い出しながら日本滞在記つづき:

2014年4月9日(水)
この日はYと京都へ桜を見に出かける。阪急岡本の駅から、1歳の娘ちゃんをベビーカーに乗せて、嵐山へ。1歳児をつれて岡本(兵庫県)から京都まで電車で遠出するのって気苦労が大変そう、、、と思うのだけど、Yは余裕の心構え。


ベビちゃんを連れていると周りの人が笑いかけてくれる。電車で隣に座ったハイキングのおばちゃんグループに「はい、飴ちゃん」と差し出され、、、関西に暮らしていた頃の感覚が呼び戻される感じ。でもそのおばちゃんのいでたち(白手袋、白マスク、つばの大きな帽子)が怖かったのか、Yの娘ちゃんはとたんに泣き出す。しばらくホームであやしてすぐに復活。




いい天気に恵まれました。Yとは京都に住んでいた頃から桜の時期になるとよく一緒に花見に行ったもの。アメリカに行ってから京都散策を恋してやまなかったので、桜の時期にYと一緒に来られてうれしい。


ランチはYが選んでくれた嵐山のカフェで。身体にやさしいメニューがならぶ。
musubi cafe
京都市西京区 嵐山西一川町 1-8


デザートにはバターや卵を使わずに作られたお抹茶とチョコレートのケーキを1つずつ頼んで、これが予想以上にずーっしり食べ応えあって大満足。お腹いっぱい。


食後には竹の小道へ。でもちょっとゆるやかな上り坂、、、ということでベビーカーを押すのが少し大変なのであまり奥へは進まずにすぐ引き返す。

「嵐山さ久ら餅」で有名な鶴屋寿さんを探したけれど、昔あった店舗が見つけられず残念。アメリカ帰りで無償に食べたいものといったら和菓子、それも鶴屋寿の桜餅!という気負いでどうしても見つけたかったのだけど、ま、伊勢丹デパートの地下に入っているからそこで買おうとあきらめる。


嵐山から懐かしの嵐電に乗る。おとな200円、こども100円。運賃はちょっと上がったけれど(そして駅もきれいになった)、ドンコドンコと右京区の街並を走る姿は昔のまま。右京区に住んでいた頃は、嵐山にくる手段としてこの電車に乗ったり、原チャリで来たり、自転車で来たり、、、歩いたこともあったなぁ。


途中で降りて、昔住んでいたあたりを散策。


山ノ内湯!なつかしの銭湯。まだあって嬉しい。京都に住んでた頃は、プラスチックのかごにシャンプー、ボディソープ、スポンジなどを放り込んで、リフレッシュしたいときに銭湯に通ったもの。近所にはここだけでなく数件あった。京都を離れたらこういう楽しみもなくなっちゃう、イヤだなぁとその頃思っていたけれど、銭湯文化のまったくないアメリカでもちゃんと生きていけてる。

その後、Yの娘ちゃんのオムツ替えと授乳タイムのために京都ファミリー(略して京ファミ、AEON MALLみたいなもの)のなかで少し休憩。娘ちゃん、遠出にも関わらず、ずっといいこにしてます。全然泣かないし、終止ご機嫌な様子。


外大前をとおって、天神川の桜並木を見に。終わりかけ、だけど見事!
懐かしいなぁ、このへんも。天神川って全然メジャーじゃないんだけど、私にとっては学生時代のいろんなシーンに登場する川。散歩もよくしたし、家庭教師のバイトはこっち方面だったし、昔よく行ってたカラオケ屋さんブルートレインがまだあったのにも驚いた。

初めて京都に住み始めたのが1994年だったから、もうかれこれ20年近く前のことなんだよね。

20年、、、!?

びっくりするほどの時間の重みと厚さ。あの頃と頭の中は変わってないのに。思い起こせばあれから、地元群馬県での教師時代、アメリカ大学院留学時代、京都に舞い戻って働いた時代、そして今はカリフォルニア。いろんなことを通過してきてるなぁとは思うけど。そしてどの時代もたのしくやってきたけれど。これでよかったのかなぁとも思う。

あっという間に歳をとって、えぇ?もう寿命やん!とか言ってるような気がする。

京都に行くと、多感な頃の自分の感覚を思い出して、進む方向はこっちか?あっちか?なんて、もうアラフォーだというのにまた考え直したくなるから不思議です。でも京都に住んでからちょうど20周年の2014年の春にYと一緒に歩けたことは、ちょうどいい区切りというか、できればこれからも毎年続けていきたい儀式なような気がしてきた。

それで、帰り際に、
「来年もまた京都で桜をいっしょに見ようねー」と、
言いながら阪急の西院駅前で別れたのでした。