Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

cultural adjustment

2008-12-08 23:58:14 | 日常
3週間も前に予約しておいてくれたレストラン、
銀杏並木で有名な神宮外苑のSELANでランチ。
同僚たちが「りょうちゃんがいるうちに一度いこう」と計画をしてくれていた。
でも人気のお店のため、予約が3週先になってしまったのを知り、
「12月8日かぁ、、、そんな先まで東京にいるかな??」なんて思ってたくせに、
な~んだ、ちゃんといます(笑)。

SELAN

地下鉄銀座線 外苑前駅 5分
〒107-0061 東京都港区北青山2-1-19

他の課の人達も集まって女子7人でランチコース。
こんな素敵なところが会社から歩いてすぐなんて、東京生活はこういうところが楽しい。

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仕事で能力的にほめられたことはあまりないが、
唯一「適応能力高いなー」「どこにでも順応する」とはよく周りから言われる。
これだけ急な異動や過激な移動を命じてもへっちゃら、、、なように見えるらしい。
内面ではキーっと葛藤がすごいんだけどなぁ。今だって相当帰りたいし。

自分の身に起こっていることは異文化適応の正当なプロセス。
留学時代に学んだ異文化間カウンセリングの授業での知識を思い起こせば、Cultural Adjustment(異文化適応)には次のようなステージがある。

1)ハネムーン期
見るものすべてが新しく、それまでの生活との違いを見つけては喜ぶ時期。箸が転ぶだけでたのしい時期。

2)移行期/ショック期
初期の興奮・緊張からさめ、生活が落ち着いてくると同時に、これまで自覚しなかった心身面 の疲労に気づく時期。深いところで順応できず、やたらと反発心を持ち、イライラしたりする時期。

3)安定期
不慣れなこと、異質なことを理解した上で、ここでも何とかやっていけるかもしれないと思える時期。

実際にはこのような線形プロセスではなく、2)と3)を行きつ戻りつ、うねうねとショックと適応をくり返しながら、だんだんだんだん自律していく、というプロセスをたどる。

私の日記を見返しても10月の頃は「何を見てもたのしい!」という様子がみてとれて、今思えばあれは「ハネムーン期」現象だったのね、という感じだ。でもしばらくすると、何をしてもつかれる、という自分のほうが強くなってくる。

それは、仕事面で言えば、不慣れな社内のシステムに対して、アクセスできる資料の量に対して、一時的に使っている持ち出し用PCの使い勝手の悪さに対して。出張中は自分のデスクもPCもアカウントもテンポラリーなもので、効率にも響いてきて、どれをとっても自分の本拠地京都と比べると「イラッ」とくる。
生活面で言えば、食事に対して(何を食べても味が濃ゆく感じてうんざり)、衣服に対して(服も靴も鞄も一部しか持ってきていないし)、部屋の環境すべてに対して。寮の寝具が身体に合わない、とか、白い蛍光灯が嫌い、張り紙がうるさい、とかささいなことに腹がたってきてしまう自分。
心のゆとりが、、、(泣)。

でも、今たしかに移行期にいて、時々げんなりつかれては、時々うれしいこともあったりする。
家ごと引っ越せたらたぶんこんなにつかれなかったのだろうけど、自分に必要なものがそろっている家や拠点は京都にあって、自分の身だけ東京、というこの状態がストレスなのかなと思う。

東京の寮のへやにはゴミ箱さえもついていなくて、はじめは1ヶ月程だからビニール袋で代用するのでいいや、と思っていた。でも、そろそろこの部屋にも(残り期間が短くても)、ちゃんとゴミ箱を買おうと思う。きちんと「生活」したい。

それと、もうひとつ。
もし違う地域、異なる国など、異文化からの人が自分のまわりにいたら、
これからはもっと繊細なところまで気配りできるような気がするし、もう少しやさしくなれるような気がする。