祖父の従姉妹が亡くなった。
遠いよ。祖父の従姉妹だから。
祖父は、私が生まれる30年も前に死んでいるから。
でも、従姉妹さんとは仲良しだったよ。
一族に、そんな人いるでしょう。
血はそんなに近くないのに、近く感じられる人が。
ずっと一人暮らしで、すてきな日傘を差して
さっそうと歩いていた。
どこで見かけても、すてきだったよ。
亡くなったことを知ったのは翌日。
そしてその日はお葬式だった。
行けなかったけれど、職場の時計を見ながら、
ああいまごろ、お骨になってるのかな、なんて考えていた。
どうして、知らせてくれなかったんだろう。
どうして、あいさつの電話をくれなかったんだろう。
話したいことはたくさんあったし、
声を聴きたかったよ。
いつも、そんなことを思う。
そんなに縁もないししかたないか、って
だんだん疎遠になるものだけど、
そういうの関係ないんだよ。
亡くなるときはひとり。
亡くなったら、永遠のお別れなんだから。
いつでも、どんな人でも、
少しでもその人に好きなところがあったら、
あしたが永遠の別れみたいに、会いたいものだ。
そう思うよ。
text by rubi_rie
*all rights reserved.
遠いよ。祖父の従姉妹だから。
祖父は、私が生まれる30年も前に死んでいるから。
でも、従姉妹さんとは仲良しだったよ。
一族に、そんな人いるでしょう。
血はそんなに近くないのに、近く感じられる人が。
ずっと一人暮らしで、すてきな日傘を差して
さっそうと歩いていた。
どこで見かけても、すてきだったよ。
亡くなったことを知ったのは翌日。
そしてその日はお葬式だった。
行けなかったけれど、職場の時計を見ながら、
ああいまごろ、お骨になってるのかな、なんて考えていた。
どうして、知らせてくれなかったんだろう。
どうして、あいさつの電話をくれなかったんだろう。
話したいことはたくさんあったし、
声を聴きたかったよ。
いつも、そんなことを思う。
そんなに縁もないししかたないか、って
だんだん疎遠になるものだけど、
そういうの関係ないんだよ。
亡くなるときはひとり。
亡くなったら、永遠のお別れなんだから。
いつでも、どんな人でも、
少しでもその人に好きなところがあったら、
あしたが永遠の別れみたいに、会いたいものだ。
そう思うよ。
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