るーたんの日記

山歩き・食べ歩き・旅のひとりごと日記

奥深い山『飯豊山』

2012-09-06 07:01:53 | 日本百名山

あまり情報がなくて、コースタイムも長くて、避難小屋で・・・

不安だらけではあったのですが、思い切って出かけてきました。

8月末、夏休みと代休を利用して。

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まず、午後から休んで、福島に移動。

まず、あずさで新宿。湘南新宿ラインで大宮。新幹線で郡山。

磐越西線で会津若松。ここで夕方6時。

レンタカーを借りて、川入の民宿に。

翌日の朝ごはんなどを買いながらだったのですが、

1時間15分もあれば着く感じです。約45km。

当初、村〇荘さんに予約してあったのですが、

夜8時頃に着くと・・・真っ暗・・・。

向かいの明かりのついた民家に助けを求め、

どこか泊れませんか?と尋ねたところ、

紹介してくださったのが「高見台」さん。

電話してくれて、OKをいただき、移動。

夜の8時過ぎに到着した自分を、引き受けていただきました。

本当に助かりました!!

夕飯もカップ麺で良いですといったのですが、

ちゃんと用意してくださり、お風呂もどうぞ、と・・・。

すでに先客が1名、もう布団に入っておられました。ちょっとお話して。

翌日の朝、一緒に秀好清水のある白布沢の短縮登山口まで送っていただくことに。

8時について、すぐにお風呂に。出ると夕飯。

とにかく急に来たのに、品数豊富な夕飯。

きのこの味噌汁は豪快。

後で知ったのですが、この宿ではきのこの缶詰を作るくらいなのだとか。

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遠慮せずに全部食べて、ちょっと宿のおじさん・おばちゃんとも話して、

9時半には就寝。

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田舎の親戚に家に来た感じ。

お風呂は小さい自宅用ですが、もう人柄に救われた夜でした。

蚊取り線香をたいてくれて、・・・4時起床まで・・・ぐっすり。

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翌朝は4時に起床。4時半には朝食。

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5時ちょっとすぎに、出発。

宿のおじさんの車で短縮登山道に。

宿の川入が標高480m。

短縮登山道の登り口に5:17、730m。

いよいよ出発です。

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ボケボケの写真です。明るくてヘッドランプもつけませんでした。

地図では御沢キャンプ場からの登山道との合流地点まで2時間。

歩き始めて10分は林道でしたが、そこから登山道。

本日は3時ごろには雨ではないかということで、無理せずいけるところまで。

昼に降ったら切合小屋までと。

6;3、標高1030mで秀好清水。ただ左に下りなくてはならず未確認。

このあたりでアブの襲撃を受ける!

歩いているのにアブがタイツにたかっていることが何回か・・・・。

3箇所くらいは刺されました。でも、吸い付いたアブはこのあたりのものだけでした。

6:45、横峰小屋跡に合流。1280m。2時間かかりませんでした。

あいにく雨が降りそうな・・・ガスな感じで、何も見えず、

写真も撮れず、前に進みます。

7時、地蔵への分岐、1400m。

7:10-15、峰秀水、1350m。冷たくて美味しくて豊富な水場です。

なんでもこのあたりでは一番の名水と。後で知りました。

7:25、1400m、地蔵尾根に。

横峰から尾根までは標高差がなく、小さなアップダウンが続く。

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8:5、剣が峰。1510m。ここで小雨が舞って来ましたが、

展望なく、ただ注意して、ひたすら登りました。

岩場の終点に小屋あり。

8:20-40、三国小屋。1644m。トイレあり。

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小屋の手前に水場もあったが、右に凄く下るロープの先らしく未確認。

同宿のお兄さんの姿はなし。

小屋番さんは今から下山し交代とのこと。

本当は展望が良いのですが、何も見えず。

ここから何度も小ピークのアップダウンが続き・・・

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足元には夏の花と秋の花が。

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マツムシソウ

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ウメバチソウ

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この花は何だろうと思っていましたら、本山の小屋番さんがイワベンケイだと。

イワベンケイは好きな花だから知っているのですが・・・・なんか違う感じ。

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9:45、種蒔山、1781m。

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そして切合小屋に到着。10:5-40、1665m。トイレと水有り。

今年は雨が降らず、切合小屋の水場で必要な水を補充することを勧められました。

ここも水は細かったですが、お昼を食べながら、2L近く補充しました。

曇っているのですが、蒸し暑かったのです。

心配していた天気も、曇っていますが、降りそうもないので、本山小屋を目指すことに。

ちょうど小屋番さんが下山中で、静かな感じでした。

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小屋を過ぎると、雪渓が。

その近くではまだ初夏の花が咲いたばかり。

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ハクサンコザクラ。

そして、噂の草履塚。11:10-30-、1850m、眺め良し。

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ここに来た途端に、これから向かう風景が見えました。

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見えたときには・・・ちょっとショックでした。

大きく一度、姥権現まで下って、また登り返していたのです・・・。

でも、考えていたコースタイムより順調だったので、

もう小屋までと思って、2時間、ゆっくり登りました。

姥権現に11:30、1760m。下ってしまいました。

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ここからは登りです。

ちょっと岩場の御秘所。

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そして御前坂。

草履塚から見たときは凄い登りと感じましたが、

ここまで来ると・・・あと少しと感じましたが・・・・

見えていたピークではなかったのですよね・・・・

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振り返ると、なだらかな感じ。

そして見えていたピーク。

小屋がようやく見えました。

水場のマークがあったので、右側に下ってみたのですが、

結構先そうだったので、途中で引き返しました。(往復15分くらいだとのこと)

そして、ようやく本山小屋に到着。

先客は民宿で同じだったお兄さん。10時30分には到着していたとのこと。

小屋の管理人さんがお湯、コーヒーをくださり、

諦めていた暖かいものを口にできました。

非常に暑い中での登山で、水もたくさんいただきましたが、

やはり小屋でのコーヒーは美味しかった。

そして、一休みして、2時に飯豊山本峰に。

小屋番さんがつきあってくれました。

稜線上で、クロマメノ実を食べたり、花の解説も。

イイデリンドウとミヤマリンドウの違い、わかりました!!

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イイデリンドウは小屋から本峰までの稜線にしかありませんでした。

珍しい6枚のイイデリンドウ。

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通常は5枚の花。花びらは全てつながっています。

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ならリンドウは?それぞれの花びらは切れています。これは下の夏のお花の道で確認。

イイデリンドウは本山の稜線にしかないようです。

そして2時20分には本峰に。

(実はこのとき、戻ってくると思って写真撮らなかったのです)

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そして小屋番さんが駒形山まで行って、花の道を案内してくれました。

8月末にイワカガミ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・雪渓・美味しい水が

堪能できました。

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本当は花の時期は入っていいけないみたいですが、

小屋番さんが花の確認ということだったので、

同行させていただきました。

山の地図にある点線の部分ですね。

でも・・・雪渓で飲んだ水は、本当に冷たくて美味しかったです。

場合によっては熊が出るかもと脅されましたが・・・・。

ただ、本峰にまた戻ってくると、自分の記念写真を撮っていなかったので、

また、明日、本峰には出かけることにしました。

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そして3時には小屋に戻り。本山小屋と小屋番さん。

この間はお兄さんが小屋番。一名が追加になりました。

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本日は結局、一度も大日岳は見られませんでした。

右からのピークが本山。

そこから左に駒形山、そして雲の中には大日岳のはず・・・。

明日は良い天気になると信じて・・・・。

長い夜に向けては、小屋番さんの面白トーク。

5時くらいに若者2名が追加に。

結局、本日は5名が宿泊。

夕飯時にもサービスでお湯をいただき、美味しく夕飯いただきました。

宿泊の約束は3つ。

8時が消灯。

朝は4時まで何もしてはいけない。

トイレは100円の協力金で何回でも可。

そう、避難小屋の明かりは、自分のライトだけです。

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5時半には夕飯で、ちょっと外に出て夕焼け鑑賞。

夕焼けの大日方面。滝雲も・・・。

米沢と会津、逆には新潟の佐渡までの展望があると。

明日に期待です。

小屋番さんが雨乞いをしていました。

7時頃にはみんな疲れて寝始めました。

そしたら雷と雨。短時間に土砂降り。

小屋番さんはおおよろこびでした。

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翌日、4時ごろからみんなでごそごそ準備。

4時には綺麗な月と星空が確認できました。

昨日の雨で、準備していた空のポリタンクには満杯の雨水がたまっていました。

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磐梯山が右の猫の耳。左の峰峰は・・・吾妻連峰ですかね?

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4時50分には本山に向けて出発しましたが、途中でご来光。5時頃。左は蔵王とか。

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朝日があたった登山道。

真ん中のピークが飯豊本山。

そしてその奥に大日岳。見えました!