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歴史建築と現代美術のミスマッチ 台北当代芸術館

2009年11月06日 17時44分15秒 | 台湾観光旅行

台風が減って寒くなる前の今頃は、台湾旅行にいい季節です。
今は芸術の秋。
台湾を訪れるなら、ぜひ芸術スポットにも行ってみてください。

「台北当代芸術館(MOCATaipei)」は、日本統治時代に建てられた歴史建築と現代アートが同時に楽しめるお勧めスポットです。
この赤レンガの壁に、白い木枠の窓が印象的な洋風建築は、元は1919年創立の建成小学校でした。
小学校の校舎にこんな立派な建物を作ったところに、当時の台湾総督府の教育に対する熱意が表れている、ともいえます。

戦後はずっと台北市政府として使われていましたが、市政府が現在の場所に移転した後、改修され、2001年に台北当代芸術館としてオープンしました。

この建物は奥行きがかなりあり、前の方が美術館、後ろの方は建成中学として使われています。

台湾には戦前の日本統治時代の近代洋風建築が、日本以上に数多く、完全な形で残っているのには本当に驚かされますが、ただ残っているだけでなく、今でも現役で使われているというのは素晴らしいと思います。
歴史的建築の芸術的価値を高く評価し、愛着を持って保存し、有効利用していこうというのが、台湾の人たちのコンセンサスになっているからこそ、こういうことが可能なのでしょう。

 

民間の資金で運営が開始された台北当代芸術館は、芸術と市民の生活との繋がりを非常に重視しています。
1年前から始まった「地下実験・創意秀場(MOCA Underground Creative Studio)」は、台北新交通システムMRT中山駅の地下街の一角に展示スペースを設けた、言うなれば美術館を飛び出した「出張ギャラリー」です。
美術館の中での展示とは別の、実験的で、より市民生活に密着したアート展が月替わりで行われています。
まさに、アートと生活との垣根を取っ払った試みだといえます。

 

中山駅そばには、台北当代芸術館の他にこんな歴史建築もあります。

台北当代芸術館に行くのと同じ出口から出て、芸術館とは逆の左側にある「台北市身心障礙福利会館」は、1921年に職業紹介所として建てられた建物です。

こちらが正面。
この建物は、戦後は台北市衛生局に使われ、1998年に市定古蹟となって、改修を経て2003年から台北市身心障礙福利会館になっています。
こちらの中でも展覧会などを行っていますので、歴史建築と一緒に鑑賞してみてください。(尾)

台北当代芸術館 10:00-18:00 月曜定休
台北新交通システムMRT淡水線中山駅下車、R4出口を出て右へ徒歩数分。
http://www.mocataipei.org.tw/

地下実験・創意秀場 11:00-20:00
台北新交通システムMRT淡水線中山駅下車、中山地下街R9出口そば。

台北市身心障礙福利会館
台北新交通システムMRT淡水線中山駅下車、R4出口を出て左側。

※11月6日(金)の番組「文化の台湾」では、台北当代芸術館と地下実験・創意秀場プロジェクトをご紹介しています。

番組を聴くには、上のバナーをクリック→11月6日をクリック→「文化の台湾」をクリックしてください。
オンデマンドの放送は1ヶ月間お聴きいただけます。



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