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台北デフリンピックが華麗に開幕

2009年09月06日 23時35分35秒 | スポーツ

アジアで初めて開催される台北デフリンピックが、いよいよ9月5日に開幕しました。
これから9月15日まで、毎日熱戦が繰り広げられます。

ところで、まず台北デフリンピックの基本知識から・・・。

こちらは、今回の台北デフリンピックのロゴマークです。人が走る様子、聴覚障害者の「耳」、台北市の「北」のイメージが盛り込まれています。そして、赤と青は中華民国の国旗の色彩です。

こちらは台北デフリンピックのマスコット、ピースくん(左)とラブちゃん(右)です。
なぜカエルなのか?というと、これは「台北アオガエル(台北樹蛙)」という、台湾北部にしかいない固有種で、台北の名前がついた生物ということで採用されたようです。
ピースくんの頭には台北市の樹木、ガジュマルの葉が、ラブちゃんの頭には台北市の花であるツツジの花がついています。
あと、ピースくんの着ている服がVネックなのは勝利を表すとか、両手両足を広げている形が台北市の「北」の字で、世界各地から来る選手達やお客さんを歓迎している、などなど、いろいろな意味が込められています。

マスコットやロゴマークなどがついた台北デフリンピック・オリジナルグッズは、台北アリーナ、台北市政府中庭、インターネットで販売しています。
インターネットでは、海外からも購入できますよ。
http://www.taipei2009.com.tw/

 

さて、開幕式が行われた9月5日。開幕式は夜7時30分からでしたが、昼間の早いうちから会場の周りには関係者やお客さんがたくさん集まっていました。台北アリーナ前で記念撮影する選手も。陸上王国ケニアの選手は、人がたくさんいる道でジョギングをしていました。

 

協賛企業が、台北デフリンピックのキャッチフレーズ「無聲的力量(無音の力) Power in Me」の入れ墨ステッカーを貼るサービスをしており、みなさん腕や顔に貼ったり大人気でした。

それでは、時間軸に沿って、開幕式の様子をご紹介しましょう。

 

まず最初は台湾の太鼓パフォーマンス集団「優人神鼓」の太鼓から。大小さまざまな太鼓と、シンバル、銅鑼、ほら貝などが演奏されました。ここには台北と台中の聾学校の生徒さんたちも一緒に出演しています。

 

そして、スコットランド出身の天才的なパーカッショニスト、エヴリン・グレニーさんも共演。彼女自身も聴覚障害者ですが、世界的に有名な音楽家です。音楽はリズムであり、振動であり、耳だけで聞くものではないのですね。

 

そして、開催地であるチャイニーズ・タイペイのデフリンピック旗が入場、国歌の代わりとなる「国旗歌」が台北市立交響楽団により演奏される中、掲揚されました。
政治的関係により、中華民国の国名、国旗、国歌が使えないというのは、オリンピックなど他の国際大会と同じです。

 

続いて、「海と大地の物語」というパフォーマンス。人気モデルの林嘉綺(パティーナ・リン)が全裸でボディペインティングをする?!というのが事前に話題となっていましたが、実際はこんな感じでした。彼女は「海の女神」で、台湾の豊かな自然や子供たちを祝福する、というストーリーでした。

 

合間には、中国大陸の聴覚障害者グループによる「千手観音」のパフォーマンスが行われました。中国大陸選手団は開幕式当日の夜遅く到着し、開幕式は欠席しましたが、代わりに芸術団体が“出席”というのは画期的なことでした。
一糸乱れぬパフォーマンスは、さすが中国大陸、という感じです。

 

続いて、「水玉」をイメージしたパフォーマンス。大中小の透き通ったボールによる演技は、大きなシャボン玉のようで、アクロバティックでありながら幻想的でした。

 

続いて、台北デフリンピックのイメージキャラクターである、台湾を代表する女性歌手、張惠妹(アーメイ)が登場。台北デフリンピックのテーマ曲「聽得見的夢想(夢が聴こえる)」を歌いながら、天使のように羽ばたいて、地上30メートルまで舞い上がるというパフォーマンスを見せました。見事な飛翔でした。地上で一輪車や自転車に乗る小天使(子供たち)も可愛かったです。

 

台北を代表するグルメの数々もパフォーマンスに登場。
これは巨大牛肉麺です!
ひとりひとりがそれぞれ具材になっている。

 

カンフー映画で有名な国際的スター、ジェット・リーさんは、「祈り」のシーンで登場。
先月の台風8号の時、被災者の避難に献身的な活躍をした4人の英雄と共に、「一人の力は小さいけれど、みんなの力を合わせれば大きな力になる。デフリンピックがんばれ!台湾がんばれ!」と力強いメッセージを送ってくれました。

 

パフォーマンスのフィナーレは、願い事を書いて飛ばす熱気球「天燈」をイメージしたシーン。
世界中に平安が訪れるようにという願いが込められたシーンは演目の最後にふさわしく感動的でした。

そして、選手入場、開催地や主催者のあいさつと続き、いよいよ開幕宣言です。

 

馬英九総統が、国際手話、標準中国語、英語で開幕宣言。写真は「オリンピック」の手話をしているところです。

 

そして、デフリンピック大会旗の入場、掲揚、選手と審判の手話による宣誓が行われ、最後に聖火が点火されて、開幕式はクライマックスを迎えました。

 

聖火が点火されると、会場の台北スタジアムや台北101など、あちこちで同時に華麗な花火が上がり、台北の夜を美しく彩りました。

最近大雨が降ることが多かった台北なので、お天気がちょっと心配でしたが、聖火点火の時に少し雨が降っただけで、3時間にわたる開幕式は無事に幕を閉じたのでした。

これから15日まで行われる台北デフリンピック、試合観戦は一部を除いて入場無料ですので、ぜひたくさんの人たちが応援してくれるといいなと思います。(尾)

(写真は、「Rti Japanese」と記載してあるものは台湾国際放送撮影、その他はすべて台北デフリンピック準備委員会基金会提供)

※9月5日(土)の番組「台湾カーニバル」と、9月6日(日)の番組「台湾博物館(後半)」では、台北デフリンピックのことをご紹介しています。「台湾カーニバル」はデフリンピックの基本的な知識、「台湾博物館」は開幕式の内容を中心にお伝えしています。

RTI台湾国際放送の日本語番組は、毎日1時間放送です。「台湾カーニバル」と「台湾博物館(後半)」、共に番組開始30分後に始まります。

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