先週11月28日に、台湾の代表的な景勝地であるタロコ峡谷で「太魯閣(タロコ)峡谷音楽祭」が行われました。
2002年に始まったこの音楽祭は、毎年10月から11月の時期に開かれており、今年で8年目になります。
タロコといえば、台湾鉄道の花蓮駅から行くというイメージがありますが、実は「新城(太魯閣)」という最寄り駅があります。
この駅から行くと、タロコの入り口(東西横貫公路の入り口)まで、車でほんの7,8分で行けるんです。
このように、山が駅のすぐ近くまで迫っています。
ただ、残念ながら、新城駅に止まる列車はあまり多くないのですが、タロコ峡谷音楽祭がある日には新城駅に止まる列車が増便されます。
タロコの最寄り駅だけあり、駅の地下道には美しいタロコの写真が。
タロコ峡谷音楽祭の日には、新城駅から会場のタロコ入り口まで、無料のシャトルバスが運行されるので、交通も心配要りません。
これが音楽祭の会場です。
どうですか、この素晴らしい環境!!雄大な景色!!
こんなところで、無料でのんびりゆったり素敵な音楽が楽しめるのです。
お客さんたちは草の上に座ってピクニック気分。
小さなお子様連れのファミリーも多かったです。
自然の中にしつらえられたステージは、楽屋がないので、出演者はステージ横の道端で音合わせや指慣らしをしていました。
こちらの音楽祭のプログラムは、自然環境に馴染むアコースティック音楽です。
クラシックの一流奏者による、クラシック音楽や地元の作曲家の現代曲、フォーク歌手との共演まで、多岐にわたっています。
民族音楽の演奏も。
こちらは、台東から来たアミ族の「Kakeng楽団」です。
タロコといえば、台湾の少数民族のひとつ、タロコ族の居住地でもあります。
音楽祭会場では各民族の手工芸品の販売もありました。こちらは手織製品のお店。
素敵なガラス細工もたくさんありました。
原住民族のガラス細工のアクセサリーは、昨年台湾で大ヒットした映画『海角七号―君想う、国境の南』(日本では12月26日から公開予定)の中で重要な小道具として使われたこともあり、とても注目されています。
大自然と音楽のハーモニーが味わえるこのイベント、台湾と自然と音楽がお好きな方にはぜひお勧めいたします。
次回は開催時期をチェックして、旅程に組み込んでみてはいかがでしょうか。(尾)
太魯閣国家公園サイト(日本語もあります) http://www.taroko.gov.tw
2009太魯閣峽谷音樂節 http://travel.mcu.edu.tw/music/groupInfo.htm
※12月4日(金)の番組「文化の台湾」では、タロコ峡谷音楽祭のようすをご紹介しています。関係者へのインタビューや、現場での録音をお聴きいただけます。
番組を聴くには、上のバナーをクリック→12月4日をクリック→「文化の台湾」をクリックしてください。
オンデマンド放送は1ヶ月間お聴きいただけます。
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