以前別のブログで、3月に公開された台湾映画『目涙 tears(なみだ)』についての紹介がありました(上映は4月上旬で終了)。(関係過去記事)
同作品を手がけたのは、鄭文堂・監督(上の写真)。
社会派作品が多い事で知られる鄭文堂・監督、日本ではあまりなじみがないかも知れませんが、これまでにつくった映画はショートフィルムを含めてゆうに30本以上、この道30年以上というベテランで、台湾を代表する監督の一人です。
ちょっと脱線しますが、今年2月に行われた立法委員の補欠選挙で新竹県の国民党公認候補となったのは「鄭永堂」という人物だったのですが、この候補者があまり有名ではなかったためでしょうか、台湾4大紙の一つで政治報道には定評のある『聯合報』がなんと、「新竹県の公認は鄭文堂に決定!」とでかでかと報じてしまうというハプニングもありました(監督が出馬、という話ではなく単なる打ち間違いでしたが)。
何たるミス、とは思うものの、つまり、台湾の人なら「鄭○堂」という組み合わせを見ただけで反射的に「鄭文堂」と連想してしまうくらいの有名人、という事なんです。
そんな鄭文堂・監督が先日、スケジュールの合間を縫って台湾国際放送のインタビューに応じてくれました。
監督と日本の意外なつながりや、たくさんの思い出話、いわゆる「社会派」と言われる作品を手がける理由、最新作『なみだ』に込めた想いなど、真剣なまなざしながらユーモアたっぷりに話してくれる鄭監督は、まるで少年のようでした。
帽子を取ると・・・印象が違う!?
でも心は少年の鄭文堂・監督
『なみだ』は、今年、日本の映画祭にも幾つか出品を予定しているそうです。
また、監督の次回作は、山奥の学校の物語や、民主化以前の台湾で政治的迫害を受けた人々の子供や孫の世代を描く作品を考えているそうです。
これからも、大いに活躍して欲しいですね!(華)