日本の各在外公館では毎年、12月23日の天皇誕生日を祝うレセプションを開催しています。
海外でのこうした祝賀会は、日本の象徴である天皇陛下の誕生日を祝うというのももちろんですが、日本のめでたき日を、日ごろ交流のある現地の人たちを招いてともに祝うことで、相互交流や信頼関係の増進につながるという大切なイベントでもあります。
例えば、中華民国台湾の在外公館およびそれに相当する各地の代表処なども、毎年10月10日の国慶節を記念した祝賀パーティーを開催しており、日本で行われている国慶節祝賀会には、毎年各界から多くの人が駆けつけています。
中華民国台湾と日本との間には正式な外交関係がなく、台湾側は亜東関係協会、日本側は交流協会という民間の形を取った組織が、窓口役となっています。
台湾においては交流協会台北事務所が、実質的な日本の大使館に相当しますが、1972年の断交後、台湾では長らく天皇誕生日祝賀会は行われていませんでした。
しかし、2003年には、断交後初となる天皇誕生日祝賀会が台北で開催され、以降、その他の在外公館と同様、毎年の恒例行事となっています。
2007年からは、高雄事務所(領事館に相当)のある高雄でも行われるようになりました。
今年の台北での祝賀会は12月20日に行われ、台湾の各界から、日本との関係に関心を寄せる人たちが集まりました。
交流協会台北事務所の今井正・代表
「赴任以来、台湾の人たちの温かさを日々実感している」と挨拶
台湾側を代表し挨拶に立った王金平・立法院長
中華民国政府と国民を代表し、天皇陛下のお誕生日にお祝いの辞を
挨拶の後、今井・代表の音頭で乾杯
口をつけるだけの日本式乾杯と違い、本当に「杯を乾かす」のが台湾式
二人とも一気に飲み干しました
今井正・代表は、近年の日台間の交流拡大は、双方の人々の心の距離を更に近づける事になるだろう、と期待。
王金平・立法院長は、「アジアにおいて、日本に最も友好的なのは台湾」と応じました。
今年は去年よりも更にリラックスした雰囲気で、みな年の瀬の台日歓談を楽しんでいたように思います。(華)
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