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配当金にかかった税金を取り戻す

2019-03-23 18:17:44 | 生活設計

 

上場している会社の配当金はたいがい所得税が源泉徴収されています。配当重視の投資姿勢をとってる方は配当金にかかってる税金もかなりの額になりますので、できれば取り戻したいものですよね。税金分を賢く回収する方法を再確認してみます。

 

損益通算を利用するだけ

  ご存知だと思いますが、配当金の利益と株式投資の損益は通算することができます。ざっくり言うと配当金10万円もらったとして、別に株のトレードがトータル10万円の損だった場合、配当の利益を打ち消して年間利益をゼロとすることができます。利益=所得がゼロなので株式投資関連の税額もゼロになります。配当金の受け取り時にすでに税金が取られてますので、確定申告することにより返してもらうことになります。(もしかして源泉徴収あり特定口座であれば申告せずに還付される??)

  自然に投資行動をしていて配当益を帳消しにするような年間損益になっていればいいですが、いつもそんなにうまくいくはずはありません。税金分をしっかり取り戻すには、調整のため機関投資家の益出しならぬ、「損出し」をする必要があります。損出しには株式の含み損を活用します。

  12月になったらその年にもらった配当金総額を確認します。なので配当が出たときに送られてくる計算書は1ヶ所にまとめておきましょう。配当金総額が70万だとしたら、株式投資の年間利益を無理にでもマイナス70万以上にします。その時点までの年間損益を取引証券会社で確認して、足らない分を損出ししましょう。

  損出しの基本はクロス取引です。含み損がある株を市場で売り、すぐにまた買い戻します。普通は売り買いを同額でやりますが、厳密に同額でなくても大丈夫です。市場で売ると実現損を計上できます。この損失を合わせた株式投資の年間損失と、配当金総額が等しくなるようにします。持ち株の方は損出し操作の前後で変化なしなので特に不利益はない(取得コストが下がるだけ)はずです。要は実現損を計上できればいいので、純粋に損切りにして売り払ってもいいです。これで下準備は完了です。これは12月中(厳密には受け渡し日が年内になる日まで)にやる必要があります。

  ワタシは損切りができないダメ人間なので塩漬け株がたくさんあります。なので損出しは簡単なのですが、含み損のある株を持っていない方はどうするか。東京エレクトロン1000株成行買い!! とか比較的リスキーな取引を仕掛けてみたらいかがでしょうか。損失になったら損出しのクロスをして目標達成、逆に儲かったらラッキー! と、どちらに転んでもおいしいトレードができますね。年末も押し迫った頃にドンと儲けてしまったら、当初の配当金の税金を取り戻す大作戦はできなくなりますが、まぁ稼いでるのでいいとしましょう。ただし東京エレクトロン株はハマると死んでしまうので注意してください。

 

配当の課税方法は申告分離課税で

  配当金の確定申告をします。国税庁のサイトから行います。配当金にかかる税金をこの方法で回収するには配当金を「申告分離課税」で申告する必要があります。他の課税方法では株式の損益と通算できないのでここだけ注意してください。

  特定口座の年間報告書、ここにはYouの配当金総額を超える損失が記載されているはずです。まずこの書類から入力していきます(源泉徴収票入力とか通常のお作法は普通にやってください)。次に配当金の入力です。配当金支払計算書から打ち込んでいきます。銘柄数が多い場合、しかも1年分ですから入力もわりと面倒です。ここで漏らすとその分の税金は返ってこないので慎重にやってください。今みたいにe-TAXじゃなかったらどれだけ大変なんでしょう。便利になったものですね。

  ひと通りの入力が完了すると、還付額が算出されますので確認します。配当金総額をそっくりカバーする損失を計上できた場合は、配当金にかかった所得税の全額が還付されます(住民税分も別途いい感じで返ってくるはずです)。上記の例でいくと10万円ほどの還付額が出てくるかと思います。

  10万円ですよ。ひと財産ですね! 貧乏生活に多少のゆとりと多少の潤いをもたらしてくれる額が、損出し&確定申告をするだけで回収できました。べつに脱法行為ではありません。確定申告ってカネを取られにいくイメージですが、逆に貰えるのです。これをやらないテはないですね! じつはワタシは昔これをやらずに配当分の税金は放置していました。なんともマジメな納税者ぶりですね。やったことがない方は税法をよく研究して回収を検討してみてください。(確定申告時期を過ぎても修正申告ができる方なら可能かもしれないです)

 

 


e-TAX入力で焦る

  上記の方法で準備万端、さぁ確定申告を済ませようとしたところ事件がおきました。個人的に今回からは電子申請でやることにしました。今までは事情があって紙を税務署に持っていっていたのです。もう税務署に行く必要はないのですから、期限までにPCで操作するだけです。楽勝ですね。

  お尻に火がつかないと動かないダメ人間なので、確定申告の期限間近になってやっと入力を始めました。でも始めてしまえばそれほど苦労することはありません。パカパカ入れていってさぁ完了! と思ったら還付額が妙に少ないのです。えっウソだろう。。

  理屈からいうと配当にかかった所得税の全額が還付されるはずです。しかし3分の1くらいしかないのです。オーマイガー。手計算してるならまだしも、今はWebページに入れるだけ。還付額は自動計算です。今年から税法が変わったのでしょうか?? 納得いきません。きっと入力ミスだ、特定口座の紙と配当金の計算書などを引っ張り出して確認作業開始です。前年からの繰越損失額が1円間違ってましたー!! 違う、そこじゃない。。もしかしてプログラムのバグだろうか。しかしこんな基本的なとこが誤っていたら騒ぎになるだろうし、すぐに修正されるはずです。

 

  どうでもいいことでですが、ウチのPCはLinuxなのです。国税庁のHPで動作保証(?)をしてるのはたぶんWindowsでかつ特定のブラウザだけです。Linux野郎はほぼすべて自己責任野郎なので構わず使うのですが、まさかOSとかブラウザの微妙な互換性が原因で計算式が変わってしまった? あり得ないような話ですが完全に排除はできませんね。でもここまで考えたら気が遠くなってしまいました。その日は諦めました。

  しかしどうすればいいか。申告期限は迫ってくるワケで、税務署に電凸するか、でも何と言えばいいのか。きっと、入力ミスでしょうと言われて終わりだ。モヤモヤを残しながらもこれで申告するか。いや納得いかないですね。何を入れたか再度確認してみます。特定口座の年間報告書、配当金それぞれの金額、あとは富山へのふるさと納税の寄付金控除も入れたので、これらをひとつずつ入力したり外したりして還付額がどう変わるかをパターン別に検証してみることにしました。試行錯誤の繰り返し、わりと大変です。いやアンタ何のバグ潰しなんだよ、いったい何をやってるんだ、、。

  株式関連の入力は間違ってない、完璧でした。ふるさと納税も所得税の還付額に影響することはないはずです。途方に暮れました。電子申請でも申告書の書式で確認することができるのでそれを出してみます。三表と一表を行ったり来たり。どの数字がどこから来るのか、どの合計額なのかなんてわかります? 悪戦苦闘でわからないながらも、何かおかしい。

  控除額が異常に少ないんですね。昨年の申告書まで引っ張り出してきて比較しました。 あっ、社会保険料控除がゼロ?? おぉ、源泉徴収票の入力が間違っとるやん! 勤め人の確定申告で一発目に入れる源泉徴収票のとこでミスってましたか、そこは信じてたわー。(ミスというマイナス要素が判明したのにこんなに嬉しくなるのはなぜなんでしょうか) 社会保険料控除を入れて、、いくのか?ちゃんと出るのか? はい、ほぼ全額が還付額に載りました!

  これが判明するまで丸一日かかりました。でもこの入力ミスで税額(還付額)が大きく変わるワケですから、必要な試練だったのでしょう。源泉徴収票のとこが気づけなかったらそのまま出すところでした。たぶん控除を漏らしていても税務署は指摘してくれません。皆さまも確定申告の際は十分ご注意ください。

 

 

配当重視のポートフォリオをつくるには

 



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