上砂理佳のうぐいす日記

銀座中央ギャラリー「10×10版画展」は無事終了。お越しいただいた皆様、ありがとうございました★

プラド美術館展★

2018-09-10 | うぐいすよもやま日記
雨の中、兵庫県立美術館へ「プラド美術館展」を見に行きました。
スペインへ行った時にプラド美術館も一日かけて見ましたが、まあトホーもない大きさと展示ボリュームで、とてもとても全部観賞するのは無理。
一番見たかったレンブラントとゴヤだけ集中して見て、あとはボンヤリとしか覚えてません。きっと1/3も見てないと思います。なので、懐かしさも募り行ってみました。

今回の来日展示は主にベラスケスにスポットをあててましたが、有名な「ラス・メニーナス」は当然来てないので、ちょっと物足りないかも。ほとんど知られていない絵ばかりです。
でも、私ったらプラドで「ラス・メニーナス」を見た記憶が、まったく無い!なんちゅうこっちゃ!
森村泰昌氏バージョンならよく覚えてるのに。。。(例によって森村さんが登場人物になりきってる作品です→) 本家を覚えてないって何なの。

全体を「風景」「静物」「宗教」「神話」「宮廷」などのテーマに分けて展示していたので、とでも見易い構成でした。
静物画のぶどうなんて、つぶつぶがガラスみたいに輝いてる。なのに、汁がしたたりそう。
とにかくどれも、光と陰の階調が広く深く、吸い込まれそうな画面です。
それに大作がほとんどなんで、圧倒される迫力。
繊細な描写も多いです。貴族のゴージャスな衣装なんて、本当に金糸銀糸で刺繍してあるんじゃない?ってぐらいの質感だし、何百とある宝石の輝きの描写なんか、ため息が出てしまいます。
信じられないほど緻密で、でも大胆な構図。
いったい一枚にどれぐらいの時間を費やして描くのかな。まあみんな、宮廷のお抱え画家だから成せる技なのか。
なんて思うほど、濃い深い絵ばかりでした

プラド所蔵のヒエロニムス・ボスのポストカードがありました。
奇想天外な「快楽の園」(だったっけ)の全体図と部分絵でしたが、これをナマで見たいですね。とにかくスゴい。パノラマワールド。
もっとも、今はネットでほとんどの絵は見られますから、ありがたいものですが、じかに見る感動は格別です。
私もいつか、「快楽の園」みたいな絵を描いてみたい★
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