上砂理佳のうぐいす日記

10月5日~16日まで大阪狭山市の「ギャラリー美游館」さんで銅版画オンリーの個展があります。お近くの方はぜひ★

なぎさちゃん★

2018-09-10 | うぐいすよもやま日記
兵庫県立美術館の新たなアイコン、「Sun sister なぎさちゃん」。
はい、一目見てヤノベケンジ作品とわかりますね。でかいよ。六メートルあります。「耀く太陽を持つ少女」というイメージだそうで、海に向かって仁王立ちしてます。
震災から20年の節目として、2015年に設置されたそうですが、私は初めて見ました。


足のスキマから見える海側遊歩道。


側面はこんな感じ。ステンレス製だそうです。

美術館は安藤忠雄。海側の大階段にはヤノベケンジ。西に行くと元永定正×中辻悦子ご夫妻の造形による「なぎさ公園」があります。震災で傷ついた子供たちを励ますための、様々な楽しいモニュメントがいっぱい。

関西ゆかりの作家たちも集結してる美術館、海からの風を感じるお気に入りスポットですが、台風の高潮は大丈夫だったのかな(見た限りでは大丈夫そうでしたが)★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プラド美術館展★

2018-09-10 | うぐいすよもやま日記
雨の中、兵庫県立美術館へ「プラド美術館展」を見に行きました。
スペインへ行った時にプラド美術館も一日かけて見ましたが、まあトホーもない大きさと展示ボリュームで、とてもとても全部観賞するのは無理。
一番見たかったレンブラントとゴヤだけ集中して見て、あとはボンヤリとしか覚えてません。きっと1/3も見てないと思います。なので、懐かしさも募り行ってみました。

今回の来日展示は主にベラスケスにスポットをあててましたが、有名な「ラス・メニーナス」は当然来てないので、ちょっと物足りないかも。ほとんど知られていない絵ばかりです。
でも、私ったらプラドで「ラス・メニーナス」を見た記憶が、まったく無い!なんちゅうこっちゃ!
森村泰昌氏バージョンならよく覚えてるのに。。。(例によって森村さんが登場人物になりきってる作品です→) 本家を覚えてないって何なの。

全体を「風景」「静物」「宗教」「神話」「宮廷」などのテーマに分けて展示していたので、とでも見易い構成でした。
静物画のぶどうなんて、つぶつぶがガラスみたいに輝いてる。なのに、汁がしたたりそう。
とにかくどれも、光と陰の階調が広く深く、吸い込まれそうな画面です。
それに大作がほとんどなんで、圧倒される迫力。
繊細な描写も多いです。貴族のゴージャスな衣装なんて、本当に金糸銀糸で刺繍してあるんじゃない?ってぐらいの質感だし、何百とある宝石の輝きの描写なんか、ため息が出てしまいます。
信じられないほど緻密で、でも大胆な構図。
いったい一枚にどれぐらいの時間を費やして描くのかな。まあみんな、宮廷のお抱え画家だから成せる技なのか。
なんて思うほど、濃い深い絵ばかりでした

プラド所蔵のヒエロニムス・ボスのポストカードがありました。
奇想天外な「快楽の園」(だったっけ)の全体図と部分絵でしたが、これをナマで見たいですね。とにかくスゴい。パノラマワールド。
もっとも、今はネットでほとんどの絵は見られますから、ありがたいものですが、じかに見る感動は格別です。
私もいつか、「快楽の園」みたいな絵を描いてみたい★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする