空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

寒い夜

2012-12-21 17:59:53 | 日記
クリスマスシーズン。

日本にいた時は特に何も代わり映えしない
普通の日としていた。

小さい頃からクリスマスというのはおいらにとって
特別大きな行事事ではなかった。

クリスマスプレゼントは3歳の時に
買ってもらったジャッカー電撃隊の玩具。

それ以降何もない。

後はおかんが生協で注文するアイスケーキと
シャンパンに似たノンアルコールのジュース。

しかし、アイスケーキを始めてみた時の感動は
今も忘れはしない。
発泡スチロールの箱の中にアイスケーキ。その回りには
アイスケーキが溶けないようにドライアイスが何かに
包まりそっと置いてあった。

ドライアイスの煙がとても不思議で触っていた。
もちろん軽症焼けどをするもそんなことはお構いなし。

「うわ!ツメテー!イッテー!」
自分自身がアホだなーと思った瞬間。

なぜか親には「絶対に食べたらアカンよ!」と
念押しされていたので食べはしなかった。

相当、物欲しそうな顔をしていたのだろう。
どんな味なんだろう?そんな興味深い顔だったに
違いない。

シャンパンなんてうちの実家には無かった。
置いてあったのはビールと酒の一升瓶。
もちろんおとん用。

っていうかシャンペンの存在さえも知らんかった。

シャンペンの味なんて子供の時のおいらに分かる
訳も無く、ただ出されたこのソフトドリンクを飲み
「おーこれがシャンペンの味なんだな!」
と、大人ぶっておったそんなおいら。

おいらが子供の頃、うちは6人家族だった。
おじい、おばあ、おとん、おかん、あにき
そしておいら。

クリスマスシーズン、テレビではよく、KFCでの
クリスマス!がCMでやっていた。

おいらが「KFCのクリスマスだって。」と
おとんとおかんにいうと、おかんは必ず

「うちには年寄りいるから脂っこいもんは
 食べられへんねん。あれは脂っぽくってアカン!
 食べたらアメリカ人みたいになるで!
 脂っこいもんは食べたらアカンよ。」

と、いうとったが当時のおかんはKFCは食べた事
無かったし、おとんはアメリカ人は巨大という
固定観念を持っておった。

要するにどんな味かは不明だった我が家。

年月が過ぎてもKFCでクリスマス!っつうのは
あまり興味がなく、なぜかクリスマスなのにロッテリアの
エビバーガーの方がとっても魅力的だった。

それが日本のクリスマス。いや、おいらの家族の
クリスマスやったのかもしれない。

社会人になりドイツに渡り、始めてみたクリスマス
マーケット。

感動したんです。物凄く。

先代の駐在員と一緒にマーケットを歩いてました。
男二人で。

しかし、良いもんですね。綺麗でした。
寒い夜でしたけどね。
初めて暖かいワイン飲んだり。

そもそもワインを暖めて飲むという事がないもんですから
ビックリ。プラスそこにクリーム乗せて。

良い思い出です。

が、

ただ、一つだけヤケになった事はありましたが…。

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