K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

フトンから起き上がり「ここはどこ?」

2010-09-08 08:10:15 | ケア日記
夜のこと、眠っていると思っていたKが、
起き上がり、フトンの上に座っていた。

最近、こんな光景がしばしば見られる。

これまでは、いったんフトンに入ると、
途中で起きることなく、朝までぐっすり、
介護者の私には安心の時間であった。

寝室には、豆電球を点けてある。
真っ暗ではないので、部屋の様子は
わかるはずである。

どうして起き上がってしまったのか、
その真意は定かではないが、もしかして、
「ここはどこ?」って、急に不安になった
のかもしれない。

以前、旅館の部屋、落ち着かない様子で
室内の様子をきょろきょろ見回していた
のを思い出した。

旅館と違い、見慣れた自分の部屋なのに、
なんだか変だなと感じて、怖くなった、
そんな顔にも見て取れた。

あるいは、暑くて眠れないのかもしれない。
クーラーを1度下げ、扇風機を寝室に向けた。

「どうした? さあ、寝ようか」
Kをフトンに寝かせ、私も添い寝して、
手を握り、「大丈夫だよ」と声をかける。

少し落ち着いたのか、静かな寝息が聞こえ、
私はKのそばを離れた。

Kの心の中にあるものを、言葉という手段で
私に伝えられないもどかしさ、それが、
この病気の一番切なくも辛いところである。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Route463)
2010-09-13 09:08:55
maro様
おはようございます。
今朝は、少し涼しさを感じました。
でも日中はまだ真夏日、しばらく
辛抱の日が続きそうです。
ご主人様の帯状疱疹、快方に向かわれ、
よかったです。
わが家でも室内の温度調整には随分
神経を使っています。
ヘルパーさんの応援を得ての銀座、
いかがでございましたか。
リフレッシュされたことと思います。
そういえば、私が銀座に行ってから
どのくらいの歳月が経ったのか、
思い出せないほどです。
Unknown (maro)
2010-09-12 21:21:43
今晩は
 
奥様が朝までゆっくり寝てくれると
介護者は安心 自分の時間も
取れますが…どうですか
今年は暑く寝苦しい時期が多かったので
奥様もそうであってほしいですね。
私も手を握り一緒に寝た時期が長かったです。
昼夜逆転が介護者が一番疲れますよね
何でも有りの生活は変わりません!

家も先日のケガのせいか 暑く体調
コントロールがしっかり出来なかったのか
帯状疱疹にかかってしまいました。
一週間で随分良くはなりましが
室内温度調節が難しいです。
7年入ってくれているヘルパーさんに
応援をしてもらい回数を増やしてもらいました
今日は5時間入ってくれましたので
自分の脚も良くなりつつあるので
思い切り銀座まで出かけてみました。
明日から頑張れます。

まだ残暑がつよく
 ご無理をされませんように。

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