2015.3.5. Thu. 『まごわやさしいか』
朝:
ハム・チーズ・トースト 『三田屋』ロース・ハム、ブリー、『クロア』のバゲット ㋕
野菜ジュース ㋳
昼:
もずく酢 ㋻
親子丼 しば漬 ㋳
具沢山お味噌汁 薄揚げ、ジャガイモ、玉葱、大根、人参 ㋮㋑㋳
『ルピシエ』の「完熟マンゴー烏龍茶」
お買い物。
夜: 五島から届いた鮑尽くしの食卓。
ブロッコリーとトマトのサラダ ㋳
春キャベツの塩昆布サラダ ㋳㋻
いくらおろし チコリ ㋚㋳
黒アワビのお刺し身 紅たで、生山葵、醤油 ㋚
黒アワビのソテー レモン、バター ㋚
黒アワビ肝のバター・ソテー
黒アワビときのこたっぷりクリーム・カラマラータ タイム風味 鮑、エリンギ、シメジ、エノキ、白ワイン、生クリーム、タイム ㋛㋕
【P・アレオス熟成】 ミモレット22ヶ月熟成 セミハード 黒豆、ミックスナッツを添えて ㋕㋮㋙
Chablis Premier Cru Beauroy 2011 Domaine Alain Geoffroy
「ドメーヌ・アラン・ジョフロワは1850年にシャブリA.O.C.の中心部にドメーヌを構えました。それから今日まで、150年以上もジョフロワ家は代々シャブリをつくり続けています。 現在の当主アラン氏は、地元では「シャブリの申し子」とも呼ばれる名手です。 シャブリらしいフレッシュさとキンメリジャンのテロワールを含んだ果実味を全面に出すことを重視したワイン造りを行っています。」
しっかり冷やして頂く。 落ち着いた酸、溌剌さも残っている。 ミネラル分が実にしっかりでキンメリジャンのテロワールというのも頷ける。
鮑のお刺し身に◎。 ステーキにも◎。 肝には△。
意外なことに、イクラおろしに◎。
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ブラン 2008 ドメーヌ・ジャイエ・ジル (JAYER-GILLES) Chardonnay 50%、Pinot Blanc 50%
「ピノ・ブランはニュイ・サン・ジョルジュのアンリ・グージュで栽培される通称ピノ・グージュ。ピノ・ノワールが突然変異したものである。白は新樽率が50%に抑えられ、樽香がすっかり穏やかに。高い標高がもたらすピュアな酸味とミネラルのエレガンス。コート・ド・ボーヌの銘醸白と見紛うばかりだ。
「良く熟成するワインで、今抜栓するのであれば数年に瓶熟を経た2004年あたりのバランスが素晴らしく、黄金色の、滑らかな口当たりとたっぷりした風味・味わいが満喫できる。その満足度は赤と同等もしくはそれ以上。」
オート・コートのマニー・レ・ヴィレール村を本拠地とし、おもにオート・コート・ド・ニュイとオート・コート・ド・ボーヌに畑を所有するドメーヌ・ジャイエ・ジル。
ブルゴーニュに数あるドメーヌの中でも、オート・コートを中心としながらこれほど高い名声を得ている造り手はほかに見当たらない。
ジャイエの名前からわかるとおり、先代ロベール・ジャイエはブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエと従兄弟同士の間柄。
元はヴォーヌ・ロマネの出身で、1949年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティにアンドレ・ノブレの見習いとして入門。1955年にマニー・レ・ヴィレール村のジル家の娘と結婚し、オート・コートの畑を継承した。
それにジャイエ家からエシェゾーとニュイ・サン・ジョルジュ1級ダモードなどが加わり、今日、所有畑の面積は11haとなっている。
現在、ドメーヌを率いるのはロベールの息子のジル。母方の姓と綴りも同じでジル・ジャイエ・ジルである。
このドメーヌで面白いのはオート・コートの白。オート・コート・ド・ボーヌ、オート・コート・ド・ニュイのそれぞれにおいて、面積の半分にピノ・ブランが植えられている。
このピノ・ブランはニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ・アンリ・グージュで見つかったピノ・ノワールの突然変異種。通称、ピノ・グージュだ。
2010年は出来のよくないシャルドネをネゴスに桶売りしたため、ピノ・ブランの比率が85%にまで高まっている。
醸造においては高い新樽率がこのドメーヌの特徴。先のオート・コートの白でさえ、50%の比率で新樽を使用し、残りは1年使用樽。11ヶ月の樽熟成を行い、さらに6ヶ月間ステンレスタンクで寝かせる。通常、モンラッシェでもない限り、これほどの新樽を白ワインにあてがうことは稀だが、ジャイエ・ジルの白ワインは新樽を受け止めるだけのポテンシャルを秘めている。
実際に試してみれば、新樽由来のフレーバーが鼻につくようなことはさらさらなく、芳醇な果実味と渾然一体となり、バランスよくまとまっていることに感銘を受けるはずだ。
赤ワインにおいてもこの傾向は変わらず、100%タンク熟成のパス・トゥ・グランを除いて、ほかのアペラシオンは100%新樽による18ヶ月間の熟成である。
手摘みで収穫したブドウを選果し、完全除梗の後、破砕はせずにブドウをタンクに入れる。自然に発酵が始まるのを待ち、キュヴェゾンは概ね18ヶ月。その間、ルモンタージュはせずにもっぱら日に2回のピジャージュで抽出を行う。
結果としてストラクチャーのしっかりした赤ワインとなるが、タンニンは丸みを帯びて粗野な印象はまったく感じられず、オークのニュアンスもほどよく上品に仕上がっている。
また、ドメーヌのフラッグシップとなる特級エシェゾーは、ラベルにもあるとおり最上のクリマとされるエシェゾー・デュ・ドゥシュ0.53haから。
凝縮感に溢れ、果実味もたっぷり。リッチでゴージャスなワインである。」
温度が低いうちは、シャルドネ感たっぷりで、樽の風味はあるものの、それほど深みが有るとは思えなかった。
温度が上がるにつれ、どんどん複雑な風味が出だす。 胡桃のような癖のある風味も。
鮑のお刺し身に◎〇。 ステーキにも◎〇。
肝には◎。 これも意外だったが、複雑な風味が肝と実に良く合った。
意外なことに、イクラに◎。 醤油漬けだからか? おろしを添えるとシャブリが、単体だとこちらに軍配が挙がる。
今日は素材にもワインの飲み頃にも恵まれ、実に幸せな一時でした。