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日本vs.ベルギー【ロシアW杯】

■ 掴みかけたベスト8

◆ 改めて露呈した課題
第1戦、2戦と同じメンバーで臨んだ日本代表。
第3戦は、色々と論議を生んだが、やはりスポーツは勝つことに意味がある。
この舞台に立てなければ、美徳の為に散ってもよいとは限らない。
勝者のみが語り継がれる。

日本は、後半に原口のゴールで先制。
そして、さらに、乾の無回転シュートで、2-0とリード。

ところが、ベルギーが2-2の同点にする。
そして、アディショナルタイムに追加点を決めて、ベルギーが劇的な逆転勝利。
日本中が奈落の底に叩き落とされた。

この辺は、日本人のメンタリティあるいは、経験に起因している部分がある。過去の大会でも同様だった。
2006年ドイツ大会のオースオラリア戦
2014年ブラジル大会のコートジボワール戦
この2試合と同じように、先制して優位に試合を進めながらもそのアドバンテージを活かし勝利しきれなかった。
今大会、リードした時、得点で立場が上になった時に、どう試合を殺してそのまま終わらせるかという課題が改めて露呈した。

よく頑張ったという声もあるだろうが、結果だけ見れば、
10人のコロンビアに勝ち点3を奪い、セネガルには引き分けがやっと。6人入れ替えてポーランド戦では0-1で負けるというギャンブル。
そして、今日の内容と結果である。もちろん、2カ月でここまでチームをまとめて、ハリルジャパンからアップデートした西野監督は、そこは十分に評価に値する。しかし、ベスト8は成し遂げられなかった。

◆ 奈落の底に落ちた理由
グループリーグ、よい意味でチャレンジャーとして戦ってきた。ところが、この試合2点リードした辺りから、ちょっと雰囲気がおかしくなった。
この試合後、一番印象的だったのが、名将カペッロのコメントである。
「もし、私が日本の監督ならホンダの首根っこを掴んで怒鳴っているところだ。94分を迎え、延長戦が見えてきたところで、単純なボールを蹴ってGKに取られるなんてありえない。あれでチームは逆襲を浴びて負けたんだ。なんで時間を稼がなかったのか分からない」「私なら首根っこを掴んで怒鳴ってる」名将カペッロ、逆転弾を呼び込んだ本田圭佑のCKに苦言!

カルチョの国の指導者には、普通に稚拙な判断と映ったのだろう。

このコメントを見て、ふと気付かされたことがあった。先にも書いたが、日本代表は、チャレンジャーとして戦ってきた。2010年南アフリカ大会直前の闘莉王の言葉を借りれば、「俺たちはヘタクソなのだから、泥臭くやらないといけない」そうやって3試合戦ってきたはずだった。細かい部分にも気をつけて油断のないように。ところが、アディショナルタイムで、その緊張の糸がホツっと切れた。

西野監督の試合後の会見でもそれが明らかである。
あの時間(後半のアディショナルタイム)でFKとCKの流れはあったので、少なくとも(90分で)決めたい気持ちはありましたし、延長ももちろんその時点で考えていました。まったく、ああいう(決勝点につながる)スーパーカウンターを受けるとは予測もしていなかったし、セットした選手たちも、ああいう流れで数秒後に自陣にボールが運ばれるとは思わなかったでしょう。
西野監督「まだ力が足りない、ということ」(スポーツナビ) - ロシアワールドカップ特集 - スポーツナビ

第3戦で緻密に計算された博打を仕掛けた指揮官とは思えない。一つ一つ足元を見て、大きな山を登ってきた。ちょうど5合目を越えて、「6合目に行けそうだ…」そう思って、上(先)を見てしまった。その瞬間、足元のクレパスに落下である。あのベルギーのカウンターこそが、細心の注意を払って戦ってきたはずなの日本が一瞬の気の緩みを見せた瞬間だったのである。

◆ 考えて走ろ
西野監督が戦犯とは言わないが、少なくともアディショナル4分と表示されたタイミングでベンチからの指示があるべきだった。FK、CKという甘い罠にハマった。そして、延長も見ていた。アディショナルタイム4分間が、ふとエアポケットのようになった。コロンビアのラッキーな先制点。セネガル戦2度追いついたカタルシスが、判断の遅れ、ミスを生んだ。だから、カペッロは監督目線で、本田の首根っこを掴んで怒鳴りたいと言ったのである。(元ミランの10番だし)

この辺のディティールが、サッカーの強豪国、伝統国と比べるとなかなか埋めきれない小さな差である。この大会を見て、明確に分かったのが、ワールドカップで勝敗を決めるのは、純然たる力の差だけではなく、些細なことの積み重ねが両者の大きな力の差になっているということである。今大会出場出来なかったイタリアだが、あの局面では、共通認識として、逆転のカタルシスは押し殺し、前線の人数を少なくして、カウンターのリスクに大きく人数を備えていたはずである。なぜなら、延長戦があるからである。

こういう状況判断・決断の繰り返しがサッカーである。得点差、勝ち点差、得失点差、イエローカードの数などなど、様々な状況が、常に試合が動きながら刻一刻と変化する。それに対して、冷静に多角的に考えられないのが、今の日本である。だから、オシム監督は「考えて走ろ」と言ったのである。

◆ サッカー日本代表は「ベスト8」を目標に
この大会は、一つ大きな成果があり、普段はサッカーを見ないライト層に対しても日本代表の今後の目標がはっきりと浸透したことである。

それは、日本人の西野監督が、会見などで過去の大会(2002年日韓大会トルコ戦、2010年南アフリカ大会パラグアイ戦)を例に挙げて「ベスト16への勝ち上がりは最低条件。「ベスト8進出」これを目標として掲げたことである。その為に、第3戦のポーランド戦にあのような戦い方をして、論争となった。あれは結果的に、この先の日本サッカーを見たら良い事例となったと思っている。

今日から、サッカー日本代表の目標は、「ベスト8」となった象徴的な大会であると言っていいと思う。

グループリーグを見れば、1勝1敗1分だったので、結局、1勝しかしていないのは事実である。この辺は遠くない未来に埋められると思う。しかし、ベスト16の壁は、まだ高い。一度、越えるくらいはできそうだが、継続的に「ベスト8」という希望・可能性は、今は見えない。

最後に、きっとベルギー人たちは、超歓喜なんだろうなーと、ただ、今日の試合を観る限りブラジルに勝てる可能性は限りなく低い。
ブラジルは決して、日本のような稚拙な試合運びはしないからである。そんなことを不覚にも寝坊して、5時半頃から録画しているのを冷静に見ながら思った…。

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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追記
このブログを書き終わった後、キャプテンの長谷部誠が、日本代表の引退を表明した。
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