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東アジア選手権2008のテーマは?!

2008年02月16日 | 日本代表 (岡田JAPAN)
■ 東アジア選手権大会、何をテーマに挑むのか?!

◆ 韓国、中国、北朝鮮の力を知る機会
日本、韓国、中国、北朝鮮の4カ国による東アジア選手権大会が今日から行われます。4カ国総当りのリーグ戦で優勝を目指す大会です。

過去2回開催され・・・
 第1回は、日本で開催、韓国が優勝。
 第2回は、韓国で開催、中国が優勝。

個人的には、あまり意義を感じない大会なのですが、韓国は言わずもがなですが、今年の夏、北京でオリンピックが行われる中国は、数年前から強化してきましたので、五輪代表チームだけではなく、A代表もそれなりに強くなっているのかな?

まず、この大会で重要なことの一つに「韓国、中国、北朝鮮の力を知ること」だと思うのです。理由は、南アフリカW杯アジア地区予選最終予選の組み合わせ次第では、対戦する可能性もあるからです。

最終予選の組み合わせに関するレギュレーションの詳細は不明ですが、オーストラリアが加わったこと、3次予選のグループ分けで4チーム全てが中東グループが1つもあるというこで、少なくともオーストラリアを含めた東アジアのチームが最終予選に4チームは勝ち上がってくるが高いのです。そういう意味で、この機会に一度“手合わせ”をすることには価値があるかと思います。

しかし、韓国、中国、北朝鮮がどれくらいのメンバー構成で、この東アジア選手権に臨んで来るか分からないのですが、少なくとも各チームの戦術みたいなのは参考になるかと思われます。
GK
川口 能活
楢崎 正剛
川島 永嗣

DF
駒野 友一
岩政 大樹
安田 理大 ※追加招集
水本 裕貴
加地  亮
中澤 佑二
内田 篤人
MF
今野 泰幸
遠藤 保仁
羽生 直剛
山岸  智
山瀬 功治
鈴木 啓太
中村 憲剛
橋本 英郎

FW
播戸 竜二
田代 有三 ※追加招集
前田 遼一
矢野 貴章

大久保嘉人、阿部勇樹、巻誠一郎は、けがのため不参加


■ 結果云々は、はっきり言ってどうでも良い! 多くの選手を多くの時間、実戦でテストして欲しい

◆ DF陣 ~CB~
今回の遠征メンバーは、すったもんだがありましたが、浦和の選手が外れたり、FW陣が怪我で大幅に様変わりしました。

阿部が怪我により不参加となったことにより、CBの新たな組み合わせがテストされることと思われます。オシム政権時「阿部、中澤、闘莉王」という3人が2CBという形が多かったと思います。(闘莉王は怪我による離脱期間も多かったが)

しかし、岡田監督就任時から、オシム前監督が行った阿部をCBという方法ではなく、岡田監督になってから招集されている岩政や将来性を買って水本辺りが中澤とのコンビとして移行する時期もあるんじゃないかとは思っていました。

今回、阿部の離脱によりそのテストの時期が早まったような気がします。

阿部は元来守備的中盤の選手でしたがDFもこなすようになりそれこそ「ポリバレントなプレーヤーの代名詞」みたいになりましたが、これはこれで、一応、目処が立っていると思うのです。根本的に日本が4バックで2CBで世界のFWとどれだけやれるか?という問題もありますが、アジアカップのオーストラリア戦で見せたような相手チームを分析して明確なプランニングのもと戦えば、日本の守備がドイツW杯の時のような大敗するとは思っていません。

むしろ、現時点で「中澤、闘莉王、阿部、岩政、水本」という5人のCB候補が出たことによりこのポジションで競争が生まれるでしょうし、日本が世界と戦う上ではある程度相手のアタッカー陣の特徴を加味した上でのCBの組み合わせを考えることも必要だと思います。とりあえず、この東アジア選手権で理論上「中澤、岩政」、「中澤、水本」、「岩政、水本」という3パターンの組み合わせを試すことが出来ると思うので、ぜひ、岩政、水本を使って欲しいものです。

◆ DF陣 ~SB~
一部報道では、これまで右SBだった加地を左SBへコンバートするような話も出ています。(こちら
SBの人材不足(SBに限らずだが)は、これまでも色々と問題になってきました。これまで左SBは、駒野でほぼ固定されていました。しかし、駒野が怪我で離脱する可能性も多いにあり、また、駒野自体が所属クラブ(広島)では右SBということで本職ではないという問題もあります。

また、ジーコJAPAN時の煽りで世代交代がなされなかったA代表。
その為にも今回は、これまでの3試合で使われた内田(右SB)同様、左SBで安田(G大阪)を使って欲しいものです。以前も書きましたが、結局、若い選手は経験を積めば伸びると思うのです。経験や技術の足りない部分は、本人の頑張り次第ではなんとかなるでしょうから・・・

今回追加招集とはいえ、ぜひ安田も使って欲しいものです。安田の良さの一つ、攻撃時の思いっきりの良さをこのような大会で試すのも良いと思うのです。W杯予選のような負けが許されない戦いではないので、このタイミングでテストしておかなければ、なかなか代表の日程もカッツンカッツンの状態ですので、タイミングを逃す可能性もあるかもしれません。

また、GK川島も使ってあげてくださいよ~!
一世代前の川口や楢崎とは違い、現代サッカーではGKのキックの精度も問われるようになってきました。そういう意味で、川島のキックは定評があるので、なかなか代えられることのないGKというポジションですが、テストするならこの機会だと思われます。


◆ FW陣
FWに関しては、高原、大久保、巻とこれまでの3試合でスタメンだった選手が今回ごそっと抜けて「播戸、田代、前田、矢野」という4人が登録されています。
ここのポジションも南アフリカW杯を見据えた際に、それまでの間、高原が絶対的な存在として君臨するか?と言ったら色々考慮した場合、怪しいものです。

そういう意味で、新たなFWの組み合わせ・可能性を試すには良いと思います。
昨シーズン、鹿島の優勝に貢献した田代なんかは注目でしょうし、オシム政権時あまり出場機会が多くなかったのですが、前田なんかももう少しA代表でプレーさせてあげても良いと思います。

■ 合宿の成果が問われる大会

ということで、今回の3試合の結果については、はっきり言ってどうでも良いと考えています。むしろ、どれだけ選手を効率良く実戦でテストすることが出来るか?クラブチームとは違い、「ローテーション」を組むってのは難しく、ある程度選手を固定化してチームの熟成度を高めることが代表チームには必要だと思います。

その一方で、クラブチームで怪我をした場合など、各ポジションのバックアッパーの充実も今後のW杯予選を戦い、その先の世界と戦う時にも必要になると思うのです。また、純粋なバックアッパーだけではなく、スーパーサブ的な飛び道具となるような選手も必要でしょう。

代表チームは、昔のように代表チームに対して多くの時間が作れなくなっています。そういう意味では岡田JAPANでは、チームを作り上げる段階での効率性も非常に重要になってくるんじゃないかな?と思う次第です。これまでの合宿などの成果は、こういうケースでこそ試すべきなんじゃないでしょうか・・・つまり、各ポジションごとに選手を入れ替えた時に、良くも悪くもどのような発見があるか?!その辺が大きなポイントになると思います。

◆ 忘れちゃいけない「日本化」への道
また最後に、今後A代表は、徐々に岡田色になっていると思うのです。そして、形式上?オシム前監督が推し進めようとした「日本化」、「人もボールも動く」サッカーという一つのコンセプトがどうなっていくのか?!意外と最近は、この辺の日本サッカー界の将来へ向けたコンセプト・方向性に関して議論されなくなりましたが、これも大事なことではないでしょうか?

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チャン)
2008-02-16 17:09:48
守備陣は特に起用のチャンスだと思いますし、使ってみて欲しいですね。川島含めて。
あと、鈴木啓太の欠場を想定したこともやってみて欲しいような。今野や橋本でそのまま埋まるのか、少しやり方を代えなければいけないのか。

守備陣を眺めて思うのですが、阿部って本当に便利な選手ですね。ひとりでバックアップ3人分くらいの価値がありそうな。
浦和で今季はどこをやるのか分かんないですけどね。鈴木とボランチ組むのでしょうか?
Unknown (yohan)
2008-02-16 17:17:38
ジーコて世代交代も何もしなかったねぇ。
ベンチに柿谷くらい入れとけよww柿谷より下手くそなイングランドのウォルコット君がベンチに入ってたんだし。


川島(ユース時代にミランとインテルからオファーあっったそうですね。マジな話。)なんかジュニア時代からGKコーチのもとで教えられていますし。期待大です。



コメントのお返事 (コージ)
2008-02-17 01:52:02
チャンさん

こんばんは。
ご指摘の通り鈴木のバックアッパーもテストする必要があると思いますね。彼は、これまでフル稼働でしたので、どこかのタイミングで故障したりとかするんじゃないか?って皆さん一番心配している選手ですし・・・
コメントのお返事 (コージ)
2008-02-17 01:54:12
yohanさん

こんばんは。
私もドイツW杯のメンバーには一人くらい将来性を考慮して若手を入れるべきだと思っていました。実際に試合に出なくとも何かしらの経験になると思うのでね・・・
結局、オシムの時は、世代交代はあまり試されなかった。
五輪世代は、思いっきり最終予選とかの真っ最中でしたし・・・
Unknown (シャンク)
2008-02-17 11:47:13
難しいですよね、選手権なんて名前になっちゃって。高校選手権みたい鼻息荒くなりそうなネーミングです。

日本としては国際練習試合でいいと思うんですけど、みっとも無い負け方もできない。
マスコミや各関係企業さんもガッポリ儲けさせないといけないしで、岡ちゃんがんばれ!
結論としてはとりあえず勝ち越しで暫く静かになるんじゃないでしょうか。若手も育ててほしいですね、特にドリブルで切り込むアタッカー。
コメントのお返事 (コージ)
2008-02-17 13:06:46
シャンクさん

こんばんは。
ドリブラーは必要でしょうね。
それは以前から強く感じているんですが、なかなか現れない。数的優位を作るといっても違う局面においては数的不利が発生しますし・・・例えば、メッシみたいなプレーヤーがいれば、それだけ相手DF陣としては神経を一選手に使うわけですから。
日本のサッカーの個で勝てないから組織で勝つという方向性は大枠ではいいでしょうけど、個も使って育ててあげないといけないと思います。

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