うまさいと

お馬さんは好きですか?

豪州なにゅーす達。

2005-10-12 02:25:30 | 競馬
ふと見たAAPから二発ほど目に留まったものを。

Betting unchanged in Caulfield Cup field(AAP)

ということで、15日のCaulfield C.(AUS G1 T2400m)に出走するアイポッパーは元気にしてますでしょうかという話題とも言えるのかねぇ。読んでもよくわからない場所が多かったのであくまで推測で書きますが、どうやらこれはオッズ固定の賭けみたいですねぇ(いやほんと、違ってたらごめんなさい)。1番人気になるであったろうConfectioner(バブルガムフェロー産駒)が回避するとのことで、Yalumba S.(AUS-G1 T2000m)を勝ったEl Segundoが一番人気に推されているようです。続いてVictoria Derby(AUS-G1 T2400m), Western Australian Derby(AUS-G1 T2400m)勝ちのPlastered辺りが続きます。お馴染みのお馬さんということでいきますと、昨年の覇者にして、今年もSingapore Airline International C.(SIN-G1 T2000m)を勝っているMummifyが16倍かなと。欧州勢ではハードルからかえってきたCarte Diamondが人気になってますか。しかし、Razkallaは重賞でも活躍してますし(勝ってはいない模様)、Fight Your Cornerにしろ重賞ウィナーなのに、なぜそちらではないかというのは少し疑問。何か特別なオッズなんですかねぇ。そして我らがEye Popperさんは現在までのタヤスツヨシの代表産駒であろうHollow Bulletと同じ位の人気と。まぁ、現在の注目度というのはこれ位だという良い例ではないでしょうかねぇ。


続いてもう一つ。

Vinnie Roe Sold To Coolmore Stud(AAP)

というわけで、Irish St. Leger(IRE-G1 T14f)4連覇の偉業を持つ歴史的ステイヤーVinnie RoeがCoolmore Studに売却されることが明らかになりました。ちなみに同馬のMelbourne C.(AUS-G1 T3200m)の成績は、02年が4着(この時は僚馬Media Pazzuleが勝利)、04年が2着(勿論Makybe Divaさんが勝ち馬)となっています。どうやらMelbourne C.の賞金は前オーナーとCoolmoreの間で折半される模様です。そして

Vinnie Roe will retire to Coolmore's Irish base where he will be used as a National Hunt stallion.

というくだりはある程度予想はしていたものの、日本競馬の観点からすると相当違和感を覚えるのではないかと。といっても向こうでは「認められて」ということになるのですかねぇ。「ステイヤー種牡馬の末路」というよりも「ステイヤーにとってのモデルケースの一つ」ととった方がいいのかもしれないですね。その辺りはあちらの方に一度聞いてみたいなとは思いますが。視聴率1位がGrand Nationalというように、平地より障害競走の方が人気がありそうですしねぇ。最近ディック・フランシスばかり読んでるからw

というわけで、Vinnie Roeさん頑張って下さい。

2ヵ月後にお披露目のお買い物。

2005-10-09 02:35:20 | 競馬
JRAがBagoを購入したそうな。幾らだったんだろうねぇ。

Bago to end racing career in Japan(racingpost)

これを聞いて私が最初に思ったことは「GodolphinにDoyenを買わされなくて良かったな」ということ。といっても、私はDoyenもBagoも大好きですし、どっちでもよかったわけですがIrish Champion S.(IRE-G1 T10f)でも距離的にどうかというレースをしていたSadler's Wells産駒を連れて来るというのは失敗だろうという感じだったので。

しかしNiarchos Familyがこの血を手放すとはねぇ。といっても私は血統に疎いのですが。ということで、初心者の観点からちょびっと見てみることにしますか。でも、Dixieland Bandの時ほどは長くならないようにしよう。とりあえずBagoはF2-dという牝系に属してますわねぇ。

確か叔母にPrix Marcel Boussac(FR-G1 T1600m)のDenebolaがいたよなという記憶はあります。ということで遡ってみると、2代母(祖母)Coup de Genieの半兄にはMachiavellian, Exit to Nowhereがいますか。ここからの派生では、Coup de Geninの産駒に前述のDenebolaの他にも、アメリカでG3を3つ勝っているSnake MountainやPrix de Cabourg(FR-G3 T6f)勝ちのLoving Kindnessなんかもいます。

名牝Almahmoudのクロスを持つ3代母Coup de Folieに到達すると、半弟にSilent Witnessの父El Moxieがいるわけです。余談ながらCoup de Folieの産駒であるHydro Calidoはシンコウカリドの母親なのですが、Nureyev産駒のために、さらにもう1本Almahmoudが入るのですよねぇ。合計3本。多いなぁ。考えたらエルコンドルパサーもこういう形であり、繁殖としては一種の「上がり」の形態かとも思うわけですが、私の想像など遥かに凌駕するから血統は面白いのですよねぇ。

4代母はRaise the Standardということで、泣く子も黙る稀代の大種牡馬Northern Dancerの半妹さんです。5代母Natalma、6代母Akmahmoudまで遡ってようやく気付いたわけですが、Northern DancerとHaloっていとこなのよねぇ。

ということで、Northern Dancerの半妹にHalo, Mr. Prospector, Nureyev, Nashwanとつけてきたわけで、Nashwanを抜いてしまえば日本において現在どメジャーな血脈を持つと言わざるを得ないと。Blushing Groomと言われてぱっと日本で思い出すのはサクラローレルとマチカネフクキタルなわけでして、自然と「重厚な血統」みたいなイメージが湧くと。勿論、Rahy産駒にはトキオパーフェクトやグラスワールドなんかもいるけれど、Fantastic Lightなんかもいるわけで短長どちらに転んでもおかしくないかと。そういえば、AraziもBlushing Groomの産駒でしたか。この系統は気性が良い方向に出れば一発もあるというイメージですが。さて、日本に来たらやっぱりサンデーサイレンス産駒の肌の牝馬をつけることになるのかねぇ。あまり合う気はしないですが。


今度は父系はと言われると父にNashwanが鎮座しており、このNashwanの近親には活躍馬が多数。今大流行のディープインパクトもこの牝系(F2-f)に属します。ということで、この表記ならわかるかとHighclere辺りから書いてみた。

Highclere(1000 Guineas S, Prix de Diane)
   ┣Milford(Prince of Wales's S.)
   ┣Burghclere
   ┃   ┣Capo Di Monte(Vineland H.)
   ┃   ┃   ┗Dreamticket
   ┃   ┃       ┗Magic Mission(Royal Heroine S.)
   ┃   ┣Invite
   ┃   ┃   ┗ウインクリューガー(NHKマイルC)
   ┃   ┗Wind in Her Hair(Aral-Pokal)
   ┃       ┣Veil of Avalon(De La Rose H.)
   ┃       ┣レディブロンド(4th スプリンターズS)
   ┃       ┣ブラックタイド(弥生賞)
   ┃       ┗ディープインパクト(東京優駿、皐月賞) 
   ┣Height of Fashion(Prince of Wales's S.)
   ┃   ┣Alwasmi(John Porter S.)
   ┃   ┣Unfuwain(Prince of Wales's S., Jockey Club S.)
   ┃   ┣Nashwan(2000 Guineas S., Derby S., Eclipse S., King George IV & Queen Elizabeth Diamond S.)
   ┃   ┣Manwah
   ┃   ┃   ┗Mustanfar(Lexington S.)
   ┃   ┣Wijdan
   ┃   ┃   ┗Oriental Fashion(Premio Ribot)
   ┃   ┗Nayef(Champion S., Dubai Sheema Classic, International S., Prince of Wales's S.)
   ┣Highbrow
   ┃   ┗Blueprint(Jockey Club S.)
   ┗Wily Trick
        ┗Elegant Fashion(Hong Kong Derby)


こんな感じ。

さて、ではBago自身はというと、現時点では14戦8勝、2着1回、3着5回という成績。2歳時は出世レースであるCriterium International(FR-G1 T1600m)を6馬身差で圧勝。翌年のクラシックの大本命に推されます。体調不安の為に大事をとって3歳春は裏街道を進み、Prix Jean Prat(FR-G1 T1800m), Grand Prix de Paris(FR-G1 T2000m)とG1を楽々と連続制覇。はじめての古馬との対決となったInternational S.(GB-G1 T10f88y)ではSulamaniの前に3着と敗れ、Prix Niel(FR-G2 T2400m)でもValixir, Prospect Parkという同世代相手に遅れをとります。しかし、Prix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m)では持ち前のスピードが生きる高速馬場でOuija Boardなどを一蹴。Pease師もコメントしていたように、少し重めの馬場が苦手だというのが2走続けて敗れた原因だというのが一般的な見方でした。
その後は噂のあったBreeders' Cup Classic(USA-G1 D10f)を取りやめて休養入り。今年に入ってからはPrix Ganey(FR-G1 T2100m)を勝つものの、Tattersalls Gold C.(IRE-G1 T10f110y)ではGrey Swallowに遅れをとり2着。その後Grand Prix de Saint-Cloud(FR-G1 T2400m), King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f5y), Prix de l'Arc de Triompheと3戦続けて3着に甘んじ、いまいち勝てないキャラを確立してしまいました。その微妙な負けっぷりから「Longchampでしか走らない」なんて言われちゃって、古馬になってからはある意味Whipperと同じ様な「曲者」といった扱いを受けていた可能性もありますか。


Prix de l'Arc de Triompheの勝ち馬がジャパンカップに参戦するというのは99年のMontjeu以来実に6年振りでして、その年の勝ち馬がジャパンカップに参戦した例というのは

99 Montjeu
96 Helissio
93 Urban Sea
89 Carroll House
88 Tony Bin

といったところかと。では、前年のPrix de l'Arc de Triomphe勝ち馬の参戦となるとこれはもうBagoが初めてということになりますかね。間違ってたらごめんなさい。しかし、今年もいまいちながらも好走を続けていたこともあり、単なる顔見世興行では終わらないだろうというのが個人的な見解ではあります。Breeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)、もしくは可能性は低いがBreeders' Cup Classic(USA-G1 D10f)を経由しての参戦ということですが、うまくやればAzamourをやぶるだけの力は持っていると思うので、Belmontの長い直線を利して追い込んでくる姿を想像したいです。ってか、昨年叶わなかったClassicへの出走を夢見る私はだめですか、そうですか。

大体10億前後と見積もっているわけですが、果たしてどうなんでしょう。Captain SteveにしろAlamsharにしろ、Silver CharmやRoses in Mayを輸入する(輸入先は違いますけれど)というのはそれはそれでいいことだとは思うのですが、例えば現時点での種牡馬需要を考えて輸入してるんだろうかと考えることはしばしばあります。お願いだから某Alamsharのように「2年目の種付け頭数:4頭」なんてことにならないように願います。


追記:更新後にぶらぶら巡回してたら、2日前に更新されたMARLさん@REVERY_L_ELEKTRAと同じようなこと書いてる私を発見。2日遅れた上に意味無いよorz
Niarcos Familyが種牡馬を手元に置かないとかそういった情報を新たに知ったので非常に有益な巡回だった気がするなぁ。

砂の地は、果てしなく遠く。

2005-10-07 23:49:57 | 競馬
今日は幾つか書こうかしら。

ということでまず速報から。

Dubawi injury forces retirement(racingpost)
DUBAWI INJURY FORCES RETIREMENT(sportinglife)

残念だorz

Dubawiが後肢の靭帯を痛めて引退ということです。2歳時にNational S.(IRE-G1 T7f)を、3歳時にIrish 2000 Guineas(IRE-G1 T8f), Prix du Jacques le Marois(FR-G1 T1600m)を勝ち、不運にも急性グラシックネスにより亡くなった父Dubai Millenniumが遺したわずか一世代の代表産駒としての地位を揺るぎなきものにしていたのですが、目標にしていたBreeders' Cup Mile(USA-G1 T8f)を走ることなくその現役生活を終えることになりました。

ちと気になるコメントだけ捕捉しておきましょうか。

Dettori騎手のコメントでは、おそらくIrish 2000 Guineasがベストレースだったとのこと。といっても、印象度では一番であろうValixir, Whipper, Divine ProportionsをやぶったPrix du Jacques le MaroisだけはDubawiの8戦の中で唯一McEvoy騎手騎乗だったわけですが。Dettoriは鎖骨を骨折して療養中でしたので。

"I am sure he is going to take his place among the best stallions in the world."
というSuroor師の言葉もちと気になりますな。Godolphinはすなわち生産組織としてのDarleyなわけで、先程引退、種牡馬入りが決定したばかりのDoyenと同じようにDalham Hall Studに入るということになるのでしょうか。それとも、Coolmoreと決別したことだしKildangan Studにでも行きますかね。でも、税金の面でアレかなぁとか思ったり。オイルマネーにそんなこと関係無いか。そういえば、以前社台スタリオンステーションが世界一の種牡馬場に選ばれてなかった?あれ、どっか違うとこだったっけな。

というわけで、Dubawiはシャトルされない可能性が大ですが、その産駒を見守る方向で。他のDubai Millennium産駒では、Echo of Lightに注目しましょうか。

素晴らしき週末は終わりを告げて。

2005-10-03 03:19:47 | 競馬
どーでもいい現実世界がやってくるなぁ。

というわけで、Prix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)の回顧。
きっちりとWyndyaが仕事をしてレースを引っ張ったなぁというのが一番の印象。レース途中にMotivatorが内で苦しそうかなと思って観てたわけですが、直線でうまく内を突いてて一安心。Hurricane RunがMotivatorのすぐ外の窮屈なところを抜けようとするも、MotivatorのMurtaghは右鞭をくれてたようです。ってことは突っ込もうとするその瞬間に進路が若干狭くなったのかもしれず(前からのスローリプレイ映像ではそういった感は無かったけど)、咄嗟に進路を内に変えたFallonの好判断だったのではないかと。お馬さんにも余力があったしねぇ。そして内を力一杯突き抜けて快勝。

ここからはレースには関係ないですが、勝ってからのウイニングランは馬服を着たままでちょっと面白かった。そして、Fallonはサインに愛想よく応えてたと思ったら、綺麗なおねーちゃんにちゅーしてた。やるな、色男。そういえば、表彰式でFallonの右の右(勿論こちらから観て)にいた綺麗な女性は誰なのかが気になりました。勝負服を観てると、ちょうど6年前を思い出してうっとりとしてしまったなぁ。競馬ってやっぱり血統の成せる業なんだなぁとあらためて思った。Hurricane Runはオーナーサイドのコメントだと、どうやら来年も走ってくれるようで嬉しいのです。このレースで、Coolmoreの12fの手駒として残せるのがScorpionでは心許ないということになったんでしょうかねぇ。今後はBreeders' Cup Turf(USA G1 T12f)に行くかもしれんということです。

外から来てたWesternerとBagoが2, 3着なわけですが、Good to Softの馬場でも何とか走ったBagoもなかなか頑張ったわけです。が、それ以上にWesternerやったねぇと言いたい。やっぱりPeslierは凄いなというのを観た感じもする。個人的に好きなVinnie Roeが03年のこのレースで5着に入った時もちと感動したのですが、幾ら絶頂期と言えど、Westernerが2着に突っ込んでくるとは驚いた。Prix du Cadran(FR G1 T4000m)をやめてこっちに来たのは大正解だったと思うわけです。

WesternerはWildenstein氏のお馬さんなので、Boeufが乗ってたわけですが、Vallee Enchanteeの件で降ろされちゃって、Peslierにスイッチ。MARLさんのとこを読ませていただくと、どうやら前走で乗ったPasquierが今回もWesternerに乗りたかったそうなのですが、前走はかち合ってPasquierにお鉢が回ってきただけだもんねぇ。でも、そのPasquierもShiroccoできっちり4着してる辺り、何とかチャンスを逃さないタフさ、みたいなのはあるのかな。Grosser Preis von Baden(GER G1 T2400m)ではふいにしてしまった気はしますが。そしてWesternerが次にどこに行くのかは非常に興味があるわけですが、この調子で12f路線で一つでいいから勝ったら種牡馬になれるかもなぁ。Danehill×Troyってのもまた何とも言えない配合なのですが、この距離適正はTroyから来るものなのかしらねぇ。Danehillは今年のTattersalls Yearing Saleでラストクロップが売りに出されるみたいですが、どれくらいの値段が付くのかねぇ。今年だけでもOratorio, Westerner, George Washingtonと、全く異なるカテゴリでチャンピオン級のお馬さんを輩出してること自体、とんでもないよなぁと思う。今年は英・愛リーディングを取れそうだしねぇ。

BagoはBreeders' Cup Turfになるのかな。Classicもいいよなぁとか思ったり。ところで5着に負けちゃったMotivatorはもうBreeders' Cup Turf勝たないとまずいというところまで来たかなぁと。アメリカの芝が合うのかなぁ?

Shawandaは6着だっけ。そんなものなのかなぁ。むー。Warrsanはいつも通りだから驚かないけど、Scorpionが案外だったなと。

そんな感じで軽い回顧しかしない自分。詳細な成績その他はどこにでも落ちてそうなのでその辺りでよろしく。

パリに灯る火。

2005-10-01 08:54:35 | 競馬
一頭ずつ見るのは不可能。ということで適当に。

Montjeu産駒の3頭はどうなのか、というのが私の興味の向くところ。

Hurricane RunはMontjeu産駒という割には道悪がどうなんだろうなぁとかそんなところが気になる。馬場に対する注文は無いタイプなのかねぇ。母父はドイツの名種牡馬Surumuなのですが、彼のおじにはテスコボーイがいるということで、意外と軽快な感じもするけれど「ドイツ血統→本格派ステイヤー」という私の単純な思考回路が働いてしまうのです。ではではSurumuを母父に持つお馬さんといえば、今はShirrocoなんかの父親であるMonsunや、Silvanoの父Lomitas辺りになるのかなぁと。この内Lomitasに関しては父親がNiniskiなので、幅広く言えばNorthern Dancer系×SurumuというHurricane Runとの一致点が見られると。それだけ。
Prix du Jockey Club(FR G1 T2400m)で見せた若さは影を潜めているようだし、Fabre師の「これで勝ったら6回目だよね。今回勝ったらもう私に引退しろってことかな」といったニュアンスのジョークも飛び出す始末で、本当に充実してるんだろうなぁという気はする。

Motivatorは本来ならここには一番人気で臨んでもいいはずなのだろうけど、10f路線に色気を出したというのがどう出るか。Eclipse S.(GB G1 T10f7y), Irish Champion S.(IRE G1 T10f)とOratorio相手に二度僅差負けを喫してガクンと人気が落ちてしまったが、12fで負けたことが無いのは事実だしなぁ。但し、Irish Champion S.(IRE G1 T10f)における出走回避疑惑(そんな大層なもんじゃないが)が示す通り、馬場に対するエクスキューズがつくのは間違いない。従って、Bagoが望むような馬場になることは、すなわちMotivatorの望まない馬場になるということ。Montjeuもそうだったように、純粋なスピード勝負には向いておらず、底力を試されるようなレースを望んでいるでしょう。

ScorpionはHurricane Runとは違い、純粋にBallydoyleを代表するということでいいのかしらん。今回と全く同じ舞台であるGrand Prix de Paris(FR G1 T2400m)を2.24.3というレコードで勝利。更新不可能と言われた97年のPeintre Celebreのレコードを塗り替えたお馬さん。その後はSt. Leger(GB G1 T14f132y)からという変則ローテーション(と言わなければならないのが寂しい)でここに臨んできている。Motivatorが地力勝負になって欲しいとするならば、こちらはタイムを問われるレースになって欲しいというところ。Sadler's Wells系種牡馬×Law Societyと言えばEndless Hallとかですかねぇ。まぁまぁ、母父Law Societyの名馬というのもマンハッタンカフェがいる通り、そこそこに重厚な血ではあるとは思うのですが。

ShawandaはSinndar産駒ということで、Montjeu vs Sinndarという5年前のワクワク感が蘇るわけです。あの頃は優駿を買って楽しむというだけだった気がするけどねぇ。浪人生なのに何やってたんだろという記憶が蘇る。さて、Prix Vermeille(FR G1 T2400m)で圧巻のレースを見せたShawandaです。今年の3歳牝馬のこの路線はEswarahが古馬相手にあっさり負けてしまい「化けの皮が剥がれた」だのと色々言われていましたが、もう一方の主役であったこちらは順調そのもの。蓋を開けたらMotivatorを上回る二番人気ということで、ちとびっくりというのはある。それだけパフォーマンスが強烈だったということだろうか。母父にDarshaanと言えば、同時期に活躍したHigh Chaparral, Islingtonという二頭を思い出すわけで。あの時はDalakhaniもいたわけで、正にDarshaanの当たり年だったわけですが、とりあえずSadler's WellsではなくDanzigラインとの相性はどうなんだろうねぇ。

なんてぼそっとひとりごと。