rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

長時間の芳香浴

2009-08-12 22:38:05 | 講師活動記録
 精油の作用についてお話していた時のこと。

鼻から吸い込んだ精油は肺に入りそこから血液循環を巡り全身に広がる・・・という話をしました。ついでに、あるデータによると精油の香を嗅いでから約30分後に体の数箇所から採血したら、その精油の含有成分が検出された・・・という話もしました。つまり驚くべき速さで精油は血管の中を流れているってことですね。

 そのときニアウリさんが次のよう質問をされました。

1.精油は嗅ぎ続けていても大丈夫なのか?

2.嗅ぎ続けている間すっと作用が続いているのか?

う~ん?難しいですね。

最初の質問について
「ラベンダー畑で働いている人はラベンダーを、ミカン畑で働いている人はミカンの香を長時間嗅ぎ続けているのだから大丈夫じゃないか?」

2つ目の質問については
「ずっと嗅ぎ続けていると香を感じなくなります」
というと
「でも、作用は続いているんでしょ?」
と切り返されので、正直困ってしまいましたs。

それで、その件に関しては宿題ということで一旦預かりました。


まずはネットを漁って情報を集め、自分の持っている本をひっくり返し、図書館でも調べてみました。


まず、最初の質問ですが、
我ながらトンチンカンなことを答えたなと思いました。だってラベンダー畑の香と精油の香は基本的には違いますよね。畑などの植物はいわば天然の状態。精油は香の成分だけを取り出して、しかもそれを100倍に濃縮しているのでとても天然のものとはいえないですよね。

各種文献などに書かれているのは、芳香浴は長くても4時間くらいで終わらせたほうがいいとのことでした。実際、私は家で芳香浴をするのは1時間もやってなかったですね。せいぜい長くて30分。授業の時は授業に気持ちが集中しているので、あまりアロマポットのほうへ気持ちが行かないのですが、終わる少し前には火を消してます。

授業の時間はたいてい90分から2時間。最も多い日でも2時間の講座が3回です。トータルすると6時間になってしまいますが、タイミングみて終了前には消してますし、休み時間もありますので続けざまに2時間以上嗅ぎ続けてはいません。精油のブレンドもその回ごとに変えていますし。

2つ目の質問ですが、作用が続いているのかどうかは、はっきり書かれたものに出会いませんでした。長時間香を嗅ぎ続けていてからだがどのように変化するのか?という実験は行われているのかもしれませんが、はっきりしたデータが出揃ってはいないのではないでしょうか?

これは私個人の推測ですが、香ってある意味電気信号のようなものなので、瞬間的に効くものなんじゃないかと思います。花粉症の人がユーカリの香を嗅いで瞬間的に鼻が通る、或いは鼻が通る幹事がするとか、頭痛の人がペパーミントの香を嗅ぐとなんとなく痛みがやわらいだ感じがする・・・などよく聞く話ですよね。でも香に鼻がなれてしまうと逆に一時的に緩和された症状がなくなってまたもとに戻ってしまうのではないかと思います。

ニアウリさんにもそのように話して一応納得していただいた・・・と思います。


その辺のことに関して、どなたかお答えできる方がいらしたら是非教えていただきたいです。







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4 コメント

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http://aromablue.exblog.jp/12119580/ (aromasenka)
2009-08-13 22:35:22
ぴぐもんさん、こんばんは^^

講座とかされていると、勉強が深くなる
ようですね。すごいなー

推測の域を出ませんが、精油をあまり嗅ぎ
過ぎると気持ちが悪くなる精油もありますし、
精油の場合はあまり集中して嗅ぐことは
よくないんじゃないでしょうか。。?

その「嗅ぎ続ける」という状態がどのような
状態かわかりませんが、ハーブ園とか自然の
状態でも、精油を部屋で焚き続けていても、
香りを感じるのは一瞬一瞬ですよね。

でも人間の感覚がそうなだけで、香りは身体に
入っていって、効能は続いていると思っていたんですが。。
においを意識として感じないと効能はないの
かなー

なかなか奥深いですよね。
あんまり考えていなかったような^^;

考え出すと難しいですねー。。
実際のところ (ぴぐもん)
2009-08-13 23:07:37
香を感じなくなっても効果はあるような気もするんです。ただ、なんともいえないですね。アロマはまだまだ開発途上、わからないことやはっきりしないことが沢山ありますね。

今年の生徒さんは知性派の方が多くてちょっと大変、でも反面やりがいを感じます。燃えてきちゃいます☆
私の教室では・・・ (jasmine)
2009-08-20 13:59:51
こんにちは!
新しいPCやっと環境が整ったのでコメントです~☆

ちなみに、私の考察としてですが。。。
香りによる心理作用は、香りを感じなくなれば作用もなくなると考えられますが
芳香分子が空気中に拡散している以上は、香りを感じなくても吸入すればその薬理作用は続くものと考えています。
吸気とともに肺胞まで達すれば100%血中移行しますからね☆
空気の悪いところに行くと「臭い」として認識しなくても具合悪くなったりしますもの。

なので、私の教室では、受講生のみなさんもレッスン中にかなり精油の香りを嗅ぎますから
レッスン開始15分前~開始時間までしかディフューザーをつけません。
教室に入った時に「いい匂い」と感じていただければOKと考えています。
レッスン中の換気もかなり気をつけていますよ。

私も日常的にケアグッズやレッスンや準備で精油をたくさん使いますので
精油成分を取り過ぎないように、一人でいる時はもちろん家庭でも芳香浴はほとんどしないんです。

参考になったかどうか・・・(汗)
作用と副作用 (ぴぐもん)
2009-08-22 15:18:44
jasmineさん、有意義なコメントありがとうございます。おっしゃるとおり、空気の悪いところでは匂いを感じなくても気分悪くなりますね。

精油の作用から何を期待するのかにもよると思うのですが、ペパーミントの香で頭痛が和らいだとして、それを長時間嗅げば直るのかといったら違いますよね。確かに体にはなんらかの作用は続いているのかもしれないけど、長時間嗅ぐことで逆に別の作用が働いてしまう・・・ってことを心配して文献などでは長時間の芳香浴は禁忌事項になっているんだと思います。

現実的に生徒さん達が期待した香によって血液循環とか代謝がよくなる作用が香を嗅ぎ続けることで効くのか?というのは・・・やっぱり違うんじゃないかなと思います。なんとなく。

難しいですね。

確かに教室の香を堪能するのは最初だけですね。私もこれから芳香浴の時間に注意してみようと思います。

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