魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

構造改革

2016年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

中国の「大躍進政策」の再来がどんなものになるのか、見えてきたような気がする。
労働集約型の発展に行き詰まった結果、過剰設備と鉄鉱業の採算悪化で、内需消費型の経済に切り替えをしようとしている。
つまり、これが大失敗を招くことになりそうだ。

毛沢東の大躍進政策が、机上論のトップダウンで失敗したように、習近平政権もトップダウンで構造改革をしようとしている。経済という生き物は、人為的に全体を書き換えることなど出来ない。
トウ小平が自由にやらせて成功した経済成長を、強引に矯正しようとしているが、全く以て、「角を矯めて牛を殺す」ことになりそうだ。

ソ連も毛沢東も失敗した計画経済を、市場経済に当てはめることなど出来ない。
大量生産大量消費の産業革命パラダイムは、必ず波がある。
単純に考えて、大量生産をして消費が行き渡れば、必ず飽和状態になり、物が売れなくなって不況が来る。大きい波や小さい波はあるが、季節のように、冬の後にはまた新しい芽が芽吹き新しい季節が始まる。

消費停滞の後は、イノベーションによって、また新しい成長が始まる。しかし、それは特訓教室で生まれるのではなく、生存競争による淘汰によって、強い者に入れ替わることで生まれる。指導者が選択しても、既存の価値観からしか選ぶことが出来ず、肝心な生命力が無い。

おそらく、中国経済は相当マズイことに成っていて、それが、今の中国の言動になって表れているのだろう。思い切った構造改革にでているが、共産党政権には、市場経済に任せることを前提の経済対策はとれないようだ。
今、中国と付き合うには、「逆張り」が、面白いかも知れない。


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