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占いという もう一つの眼

幇間政権

2019年12月03日 | 日記・エッセイ・コラム
中曽根元総理が亡くなり、偉業と祭り上げる追悼番組も盛んだ。
決して私利私欲で働いた人ではないと言うことだけは良く解るが、どの政治家もそうであるように、功罪はともにある。それは、政治が国民の意思の反映である以上、当然だ。
多様な欲望が絡み合うのが人の世であり、政治家はその代弁者だ。
現代のように、些細な事を糺すばかりでは、政治は消えてしまう。清濁併せ呑む政治家がいなくなって、聖人君子ばかりになったとしたら、それは逆説的にポピュリズム政治だろう。かと言って、賄賂や利権を容認しろというのではない。些細な失言や失態ばかり取り上げる不毛な政争より先に、野党もすることがあるだろうと思う。

とは言え、ポピュリズムは民主主義の宿命なのだろうか。
日本の人気政権は、田中角栄、中曽根康弘、安倍晋三と、軒並み一白だ。九星を職業に例えると、一白は風俗関係やセラピスト、企業の部署なら人事課や庶務課だ。
癒やしや、お困り事対策で、無くてはならない役割ながら、営業や製造のような事業の本体ではない。
ご機嫌取りの一白が人気する日本は、決して国際情勢を動かすことなどできない。常に二番手で追随して生きることを表している。もちろん、それは悪いことではない。しかし、一歩誤ると、選択を迫られる厳しい世界情勢の下で、第二次大戦のような、ババを引く可能性を秘めている。

田中角栄は、ニクソンに裏切られ、慌てて日中国交に走り、台湾や尖閣、日露関係に今日も課題を残しているし、中曽根は靖国参拝をしながら中国の抗議で取り止め、かえって靖国問題という課題を残してしまった。
現在の安倍政権も中米の狭間でバランスを取るつもりらしいが、中途半端な色気を出すと、香港やウイグル問題で欧米から不審を買うことも考えられる。また、トランプの米朝首脳会談に遅れまいと、無条件で会うと発信し、金正恩に足下を見られているが、これも田中角栄と同じだ。
ちなみに、この三者、血液型で見ると、中曽根は政治家としてはごく当たり前のO型だが、田中、安倍ともB型だ。日本で嫌われるB型だが、各界で卓越した力量を発揮するのはB型が目立つ。日本でB型が嫌われるのは和を乱すからであり、逆説的に言えば人並み外れた力量を発揮する可能性があるということだ。

面白いことに、日常では嫌われ者なのに、人気者にはB型が多い。つまりは、実際に生活を共にするには邪魔だが、直接身辺に影響がなければ、その業績や卓越性に惹かれ、代行者として支持すると言うことだろう。B型のさんまを面白がる女性も、一緒には暮らせない。

大人気の一白政権も、リクルートの中曽根はどうにか無難に終えたが、田中は足下をすくわれた。緻密さに欠けるB型のミスは、安倍政治にも頻繁に出現するが、本質的に金に色気のないボンボンだから、田中のような致命傷を逃れているのだろう。
ところで、次期総理候補ともてはやされている小泉進次郎も、一白だ。

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