魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

きび団子

2022年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム

確か、小学校の時、日本は三権分立だと習った。語呂が良いのか「司法、立法、行政」と憶えている。内容は「グー、チョキ、パー」みたいなものだなあと思った。劣等生だったので、それ以上学ぶ気はなかった。中学でも高校でも、適当に聞き流していた。だから、どうも、よく解っていないようだ。

このところ、政治家が、統一教会との関係が有ったとか無かったとか、これからは付き合わないとか、何のための話か、劣等生には良く解らないもめ事が続いている。

政府によると、活動できなくなった統一教会の名称変更が認可されたのは、法律に基づいた手続きだったので、問題なく受け付けたそうだ。これは行政の話だと思う。
統一教会は多額献金などで多くの違法判決を受け、その違法体質は歴然としている。これは司法の仕事だろう。

ところが、政治家は、付き合っていないとか、今後付き合わないとか、ひたすら言い訳に明け暮れる。これはたしか立法府の話だったはずだ。
付き合わない理由は、旧統一教会の評判が悪いからだという。
行政は法に従って名称変更を認可し、司法は法の精神に従って判決を出した。
ところが、立法府では印象が悪いとか好ましくないとか言うばかりで、何の仕事もしない。

社会に問題をまき散らし、その違法性が司法で認定された団体に、「社会的問題が指摘される」ので近づきませんと、言い訳をするばかりで、自分たちの仕事であるはずの、社会に害毒をもたらす存在を排除する法律作りに、一向に動かない。
こんな「国会議員」とは、いったい、何者だろうか!?
議員とは、社会を良くするためのルール作りを仕事とする国民の代行者であって、人気や評判を気にするタレントではない。学校ではそう習ったと思っていた。

♪桃太郎さん桃太郎さん
しかし、ただただ議員になるために、「社会的問題が指摘される」団体に選挙応援をして貰い、お金まで払って「教え」を拝聴に行き。それが明るみに出ると、悪い人「らしい」からもう付き合いませんと言って、何もしない。
これは、お爺さんとお婆さんに「ガンバレ」ときび団子を貰って送り出されながら、鬼にきび団子を与えて、家来にしたつもりで、鬼ヶ島で婿入りした桃太郎だ。鬼退治などできるはずがない。鬼退治どころか、すみませんねえ、うちの鬼が迷惑をかけて、「鬼に怪我させられた人、おけが治します」と救済所の旗を揚げる。
一方では、国民というお爺さんお婆さんに「選挙にきび団子を持ってくる人が少ないので、もっと出かけましょう」とテレビで、きび団子率をどうすれば上げられるかと真面目な顔で議論する。

それでも、まだ、中露北と国難の時に鬼ヶ島の話などしている時か!と、桃太郎に期待する人たちがいるが、国難ならなおさら、鬼ヶ島の桃太郎に頼るわけにはいかないではないか。
もはや、お爺さんお婆さん自ら鉢巻きをして出陣する時だ。足腰立たなくても経験がなくても、ここはまだ鬼ヶ島ではない・・・そう祈る