魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

中間児症(1)

2015年11月13日 | 兄弟関係

中間児は上にも下にも気兼ねする反面、上下の影に隠れ、姿を消して難を逃れ、隙を見て良いとこ取りできる立場にある。
長子と末子が、大当たりか大外れをする陰で、中間児は堅実に地歩を固める。

長子と末子が、現実を無視した博打を打つのに対し、中間児は粘り強く堅実な道を歩き、一度、チャンスにかじりついたら離さない。
この結果、中間児の多くが、最大の受益者になる。ただし、世の中が不安定で、環境が激変する時、頼った人がいなくなる時は、むしろ不利になる。

こうして、我慢強く堅実な中間児だが、このために、ストレスが溜まりやすく、体調不振に悩まされることが多くなり、病気に敏感になる。健康管理に関心が高く、病に患う(気で患う)ことも多い。実際、医療関係の仕事に就く人も多く、人を見ては病気の心配をする人もいる。

兄弟関係の中で、我慢を重ねて過ごすストレスと、一歩離れたスタンスから、他人に対して批判的で、無意識のうちに意地が悪くなる。これは、周囲に良い人だと思われたい習性と矛盾し、自分では良い人だと思っているが、相手がスキを見せると、思わず叩きたくなる。また、叩いてしまったことに、(良い人でありたいから)すぐ反省するが、決して謝れない。

この矛盾した中間児同士が結婚すると、互いに、思い遣りあうことが、二重のストレスになり、いずれかが病気になるか、早死にをすることもある。

「中間児症」(2)