魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

中間利益

2012年09月26日 | 兄弟関係

同じ下の子でも、末っ子と中間児はまったく違う。認めて貰うため威張りたがる末っ子に対し、中間児は人を馬鹿にしたがる。
末っ子だった中間児も、元々は威張りたがりだったわけだが、下の子ができて、自分が日陰に回ったことで、自慢による自己主張が屈折してしまった。

自慢したり人にほめて貰うことを、素直にはできなくなったことで、人の欠点を発見して、自分が比較優位に立ったと納得したい。
末っ子、中間児、いずれにしても、下の子は比較による勝ち負けで、人の価値が決定すると考える。

これに対し長子は、独善独断の独りよがりで、誰かと比較しているワケではない。しかし、下の子から見ると、長子の自惚れの言葉を、比較のために挑んで来ていると受け止める。兄弟の間では大抵これで折り合いが付くが、外で、対等の友達同士の場合、長子は思わぬ反撃や攻撃に驚いてしまう。

国別兄弟関係に見る、長子中国の、国際社会での自己主張が、まさに、これに当てはまる。常に、場違いの命令を叫び続ける。
国際関係から逆に、兄弟の特質を読み解く面白さでもある。

中間児の馬鹿にしたがるクセは、長子や末っ子ほど解りやすくはない。
中間児の性格が形成される環境は、長子と末っ子のストレートな衝突の陰に隠れ、都合の良い方を見極めて、自分の態度を決定する。
だから、極力、目立たないようにしている習慣が身につくので、心の動きを捉えるのは難しい。特に、長子や末っ子には分からない。

中間児の特長は、声を荒らげず、話す時は、周囲の反応を常に確認しながら話すので、目がチラリチラリと動く。
また、自分の責任や間違いが問われそうな気配を少しでも感じると、相当、焦った反応を示す。急に早口になったり、語気が強くなったり、逆ギレしたり、時には体調不良になる。
日頃は静かでやさしく、当たりが良いので、あっけにとられることがあるだろう。

また、得意になる時は、直接的な自慢はしない。ちょっと自慢になったかなと思った時などは、「あれっ、何でこんな事知ってんだろう?」などと自分で茶化したり、懸命に自慢では無いことを説明しようとする。
ほめられたりすると、ニヤリと嬉しそうにするが、「まあな」程度の反応しかしない。この場合、長子は微妙に違い、苦笑いになる。

中間児は責任を負いたくないから、間違いを認めたくないし、謝りたくない。だから、よほどのことが無ければ謝らない。その前に、とにかく責任を負う事態を回避する。役職的にもナンバー2を好む。

上の実力で立場を得て、下の者に責任を取らせる。この逆もあるが、自分が直接手を下さず、口だけもっともらしい顔をするのに慣れているから、人に「こうしてご覧」などとアドバイスるをする。長子や末っ子はすぐその気になって動かされるが、実際には、自分がしたことも無いことだったりすることも少なくない。

「アドバイス」された者が上手くいくと、「そうだろう」と言う顔をしているが、失敗すると、誰かそれを言った人や本のせいにするか、時には
「えっ、本当にやったんか!テレビで言ってただけであんなものは当てにならんよ」などと、やった方が悪いみたいに言うこともある。

この辺りの付き合い方は、中間児同士は解るが、長子や末っ子は気をつけた方が良い。そうとう間抜けに見える。