魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ジャイアン

2010年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム

今回の件で、皆、中国は横暴でしたたかだと受け止めているが、買いかぶりすぎだろう。

星の観点から考えると、中国は「ビックリした」のが真相だ。
これまで、良いつもりでいたことが、突然、日本に裏切られた・・・
そう思ったと考えた方が、つじつまが合う。
(もちろん内情は複雑だが)

中国とすれば、勝手に自分の領土と宣言しても、日本が特に大きな抵抗もして来なかったので、そのうちズルズルと既成事実化しようとしていたら、ある日突然、日本が何の前触れもなく、バシャッと戸を閉めた。
『何だ、話が違うじゃネエか!』と、カッとなった。

日本からすれば、「当然だろう」と、思っても、これまでのおとなしさからすれば、「突然、態度が変わった」としか理解できない。

日本のこの態度は、A型のパターンだ。(占い人類学2
日頃、多少のことは波風を立てないように、我慢に我慢を重ねているが、ある時、ちょっとしたきっかけで、ブチぎれる。
B型やAB型には全く理解できないから、驚いて、逆ギレする。
殊にB型にとっては、文句はその都度、言うものだと思うから、大して怒らないA型が、内面で怒っているとは想像もできない。

中国は、カーッと逆ギレしたものの、興奮が冷めたら、状況が悪そうなので、どう引っ込むか、困っているのが実情だ。

この後、ほとぼりが冷めれば、B型はそれで終わったと思うが、周囲は敬遠するようになる。そして、いつの間にかのけ者にされる。
人なら、そこから出て行くが、国の場合は逃げないから・・・

ところで、中国も幼稚だが、日本も極楽ノビ太だ。
今回のようなトラブルを避けるために、中国的常識なら、まず、漁船の取り締まりを中国に申し込むべきだ。と考えていただろう。
「おたくの漁船がうちの領海に来て迷惑だから、来させないように取り締まってくれ」と言うのが筋だろう、と。(和冦の例)

その時、中国が「中国の領海だ」と言えば、そこから議論すべきで、今まで文句も言わなかったくせに、いきなり叩くのは失礼だろう。
「メンツをつぶされた!」と、逆上したわけだ。

逆上しての行動でなければ、中国もバカではないから、あそこまで、なりふり構わぬ行動はとれない。結果的に、中国としては「日本の策略にはめられた」とまで思うかも知れない。

元々おおざっぱなうえ、意気盛んな中国が、無神経になるのは解るが、状況を考えれば、日本はもっと用心深くなければならなかった。
しかし、何となく運が良い天秤座の日本は、今回も怪我の功名になりそうだ。
ただし、ことは始まったばかりだ。来年春までが正念場だが、決して幸運な時ではない。