魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

撤収と展開(1)

2009年10月04日 | 日記・エッセイ・コラム

土建立国の時代は終わった。ようやく方向転換が始まったものの、「撤退」ほど難しいことはない。
退却の最後尾「殿(しんがり)」は、修羅場となる命がけの仕事だ。

八ッ場ダムも、高速道路も、JALも、みな土建立国の後遺症だ。

本来、喜ぶべきことを喜べなくなっている人たち。
初めからタダであるべき高速道路を無料と言えば、反対がでる。
赤字空港をボンボン作って就航させ、自己責任はかわいそうだろう。

全て、時代転換期の混乱だが、もつれた過去を抱えたままの、単なる対応では消耗戦になる。
今、やるべきことは、「攻撃による防御」だ。

修正ではなく、先を見越した戦略展開が必要だ。
経済の専門家の言うことを聞いていると、過去にしがみついている。
政治家はそうであってはいけないはずだが、似たようなものだ。

将来を見抜いていそうなのは、科学者や芸術家だ。
手塚治虫もそうであったように、50年先、100年先を見ている。
政治家こそ、荒唐無稽と思われる話に良く耳を傾けるべきだろう。
幸い、今度の民主党政権は理系だと言うから、夢を現実に変える志があるかも知れない。

動乱期の政治は、家計簿のやりくりをしているヒマはない。荒野に向かって冒険するしかないのだ。
新ビジョンに向けて、全くの荒野を耕し、杭を打つ。
今こそ、その時だ。

産業革命パラダイムの終わり。天王星84年の始まり。
今、解っているのは、資源の大量消費時代の終わりということだが、何がそれに替わるのかが問題だ。

進むか退くか。地球史上、人類に託された使命を考えると、おそらく、進むしかないのだろう。人類は自爆テロの使命を負っているらしい。
退くのは、自然に調和して生きる道だが、それはある程度そうなるとしても、新大陸発見から500年だから、次は宇宙開発だろう。

月や火星の資源開拓。当面は月開拓が、100年ぐらいは続きそうだ。スタートレックは夢見るほど早くはないだろう。
月進出は冥王星が牡羊座に入る50年後には本格化する・・・はずだ