魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

もう一つの国際関係

2009年04月12日 | 兄弟関係

ご近所
中国やロシアはなぜ北朝鮮を擁護するのか。
結局、自分の一部(権益)だと思っているからだ。

しかし、ロシアにとっては、東南の辰巳は、鴨ネギで利益の出るところであっても、中国にとっては、東北の丑寅、鬼門の難儀な相手だ。

ロシアにとっては、朝鮮や日本は魅力的で、何かしら好ましいところに見える。春の陽気は誰でも好きだからだ。現実には離れた土地で、良く知らないから、思い込みで見てしまう。

中国にとっても、古来、日本は「三碧」東の蓬莱の島だから、夢と期待をもって見てしまう。それに対し、朝鮮半島は鬼門、困り事の宝庫だ。関わってろくなことがない。
世間づきあい(2)

兄弟姉妹
長子の中国は、末弟の朝鮮の不始末を、昔から常に尻ぬぐいをさせられてきた。うかつに関わって何一つ得なことはないが、自分の一部だと思っているから、何かあると放ってはおけない。
最近では朝鮮戦争だが、その後は、自分の方が大変でかまっている間がなかった。

いまも、オリンピック、万博と、何とか首尾良くやり遂げたいと思っている最中、
北朝鮮が『言うことを聞いてくれなければ、ひっくり返って泣き叫ぶぞ』と、脅しをかければ、この場は、とりあえず聞いたフリをしてなだめておこう、ということになる。
内心はかなりムカついているだろう。朝鮮はしてやったりだが、これはまさに、長子と弟妹の心情だ。

ロシアは中間児だから、様子を見て分の良い方に付こうと、先ず中国の様子を見ている。
朝鮮戦争の時もそうだったが、北朝鮮の金日成は、中国にもソビエトにも「チュウ兄ちゃんは賛成してるよ」「ソ兄ちゃんは賛成してるよ」と焚き付けて、渋る双方から了解を取り、攻撃を始めた。

今回、事を荒立てたくない中国は明らかに「弱み」を持っている。
それでも、中国が日米に押し切られるようなら、そっちに付こうと言う姿勢だったが、アメリカの方がもっと中国に弱みを握られている。

兄弟関係の性格で見ると、国際駆け引きは面白いが、
一人っ子、日本は、何時も、うまく参加できないでいる。
ただ、一人っ子は、長子とはかなりうまくコミュニケーションがとれる、ということを念頭に置くべきだろう。ただし、中国は愚弟朝鮮でも身内だと思っていることを忘れてはいけない。