客なら誰でもいいわけないからな。

スーパーのパートのおばちゃん、きょうもがんばりました。
更衣室でレジの女の人とおしゃべり。

あっちの店が安い、ここは高い。

と、わざわざ言いながら買い物してる客、来てくれなんて言ってないのに！と盛り上がる。
誰彼構わずどんな客でも来て欲しいなんてこれっぽっちも思ってない。
おまえ、来んな！！

芸術的な…

ありのままの自分など晒したくない。そんな思いが知らず知らず見栄や背伸びになったんだろう。
誰もわたしを金持ちだとは思っていないが、貧乏人とも見ていない。こんなに貧乏なのにね。
見栄や背伸びもここまでくると芸術の域だわ。

いいばあちゃんになりたいよ。

スーパーのパートのおばちゃん、がんばってます。

うちは主な客層の年齢が高めなので、必然的に「トンデモな客」も高齢者が多い。
横柄な態度、非常識な行動、乱暴な言葉遣い、これらを惜しげもなく披露するのはほぼ100%といっていいくらい年寄りだ。ああいうのを見ていると、老いが決して遠い未来の他人事ではなくなった己の将来を考えざるをえない。
どんな人生があんなつまらない年寄りを造ったんだろう。どんな人生を避けたらあんなバカ年寄りにならずにすむんだろう。